日立、1582億円でロボットSIの米JR Automation Technologies社を買収

日立製作所は本日、ロボットSI事業を行なう米・JR Automation Technologiesを買収したことを発表した。買収額は14億2,500万ドル(約1582億円)。JR Automation Technologiesは、2015年にプライベート・エクイティ・ファンドのCrestview Partnersに金額非公表で買収されており、そのCrestview Partners社から日立製作所が買収した格好となる。

JR Automation Technologies社は、1980年に創業した従業員数2,000名を抱える米国ロボットSI企業だ。北米、ヨーロッパ、アジアと、グローバルに23拠点で展開している。自動車工場・航空機工場・ロジスティクスなど幅広い分野にロボットソリューションを展開している(安川電機、FANUC、ABBなどのパートナー認定を受けている)。
具体的には、ドアパネルなどの組立ソリューション(接合、プレス、締め付け、リベット締め、溶接)、アセンブリ加工、受託製造、分配アプリケーション、繊維加工、検査とテスト、金属やプラスチック加工、検査&テストなど、幅広い分野で既存のロボットシステムとソフトウェア技術を組み合わせ、ビッグデータの解析(データ収集、マイニング、解析)などを合わせてトータルソリューションとして提供している。その培ってきたノウハウで、顧客のリピート率は90%を超えるという。
日立製作所の発表によれば、2018年の連結売上高は約670億円弱で、この3年間で売上高は20%増加している。日立が魅力的だと感じたのは、この高い成長性に加えて、JR Automation Technologies社が抱える北米の有望な顧客にあるようだ。



日立製作所は2017年7月に空気圧縮機事業を手がけるSullair社を買収し、今年3月には傘下の日立産機システムが国内のロボットSI・KEC社を買収している。今回のJR Automation Technologiesの買収も、その一連の流れの中での買収となる。日立が開発したIoTプラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」をコアに、各社のリソースを統合し、クロスセルによる売上シナジーや効率的な開発体制を構築することによるコストシナジーを目指す。

ロボットSI事業の市場規模は年平均成長率10%が見込まれている分野。特に成長が見込まれている北米での展開を拡大していく狙いだ。

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ロボスタ編集部
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