経済産業省、ロボットサービス提供者向けの安全規格を発表

経済産業省は、ロボットを安全に運用するための要求事項をとりまとめたロボットサービスプロバイダー向けの安全規格「JIS ISY1001サービスロボットを活用したロボットサービスの安全マネジメントシステムに関する要求事項」を制定したことを発表した。

JISは、日本工業規格「Japanese Industrial Standards」の略。日本の工業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことで、自動車や電化製品などの工業製品生産に関するものから、文字コードやプログラムコードといった情報処理に関する規格などもある。

近年、少子高齢化による労働力不足の解決のために、空港や介護施設など一般の方がいる場所で、案内ロボットや介護ロボット、アシストロボットなどを用いるロボットサービスが実用化しつつある。その際に人とロボットが安全に共存するには、ロボットが人に危害を与えない安全性の確保が重要になる。

こうした背景のもと、ロボットの安全性を確保するために、まずロボットの製造者に対する要求事項として2014年2月にサービスロボットの国際安全規格ISO13482が発行された。

しかし、ロボットが機械として安全であっても、運用方法を誤れば危険な状況が起こりえる。加えて、ロボット製造者が、ロボットサービスとして想定し得るさまざまな利用方法や利用者、利用環境のすべてを予測して、ロボット単体で安全を確保するのは困難だ。



製造業などでは事業者が行うべき安全管理やマネジメントは労働安全衛生法や労働安全マネジメント規格ISO 45001で規定されているが、一般の人や生活空間を対象に動作するサービスロボットについては、これを運用するロボットサービスプロバイダーが実施すべき安全管理・マネジメントについての体系化、標準化がされていなかった。

そんな中で制定されたロボットサービスプロバイダー向けの安全規格は、ロボットを用いてサービスを提供するロボットサービスプロバイダーが行うべき安全な管理や運用に関する要求事項を体系化、標準化したもの。リスクアセスメントや安全管理、教育、運用体制、マネジメントシステムなどが規定されている。

詳しい内容は、2019年6月5日~8日に広島で開催される日本機械学会ロボティクス・メカトロニクスの講演会で発表される。今後は日本発のロボットが世界中で活躍できるよう、早期の国際標準化にむけた提案を進める予定だという。

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山田 航也
山田 航也

横浜出身、1998年生まれの20歳。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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