ヤマハ発動機、低価格の小型スカラロボット「YK400XE」を発表 標準サイクルタイム0.41秒 9月17日発売

水平方向にアームが動作する産業用ロボット「スカラロボット(水平多関節ロボット/SCARA)」は、生産ラインの自動化・省力化のニーズの高まりを背景に2018年実績は46,550台、前年比120.0%と需要の増加が続いている。(実績の出典:「2019ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望」 株式会社富士経済)

この、スカラロボットを取り扱うメーカーの一つであるヤマハ発動機株式会社は、主にスマートフォンやパソコン、家電製品などの小型部品の組立に使用されることが多い「アーム長400mm」クラスの新商品を発売すると9月6日に発表した。
新商品は、市場から高い評価を受けている従来機「YK400XR」の上位互換機種となる「YK400XE」だ。2019年9月17日からの発売を予定しており、希望小売価格は「YK400XE」と新型コントローラ「RCX340」のセット価格で798,000円(税別)。発売から1年間の販売計画は3,650台としている。



■【動画】スカラロボット「YK400XR」 / コントローラ「RCX340」(ヤマハ発動機)

従来機「YK400XR」

なお同製品は、2019年9月17日〜21日まで、中国・上海で開催される国際工業総合見本市「中国国際工業博覧会」にて展示される。




YK400XEの主な特徴

同製品は、低価格でありながら高精度・高機能の従来機「YK400XR」の後継モデルだ。駆動系やアームの強化による剛性アップやコントローラ「RCX340」の性能向上等により、最大可搬質量は従来機種比1.4倍の4kg、標準サイクルタイムは約10%短縮の0.41secを実現し、生産能力を向上させた。また、取り付け位置は従来機種と完全互換となっており、置き換え作業も容易に行える。


最大可搬質量4kg

駆動系やアーム構造の見直しを行うことで剛性アップを図り、最大可搬質量を従来機種比1.4倍の4kgを実現。小型部品の組立て、箱詰め、仕分け、検査など幅広い用途に対応可能だ。


標準サイクルタイム0.41秒

アーム構造の見直しによる振動低減の実現やモーションの最適化により、標準サイクルタイムを従来機種比約10%短縮の0.41秒を達成しました。高速かつ振動の少ない俊敏な動作で、生産性向上に寄与します。


軌跡性能向上

精密部品の組立てやシーリングなどの動作に対し、より最適化を図るためにパフォーマンスエリア(実際の使用領域)に最適なパラメータの採用や、コントローラ「RCX340」の性能向上等を図り、軌跡精度を向上させました。


低価格

可搬質量、動作性能、軌跡精度など基本スペックを向上しながらも、価格は従来機種YK400XRと同等の798,000円(税別/、同モデル本体とコントローラ「RCX340」のセット価格)。生産現場の高効率化、省人化、品質安定を可能にする。(価格は消


取り付け位置完全互換

取り付け位置は従来機種YK400XRと完全互換となっており、置き換え作業も容易に行える。



▼ YK400XE基本仕様

※1:周囲温度一定時の値(X,Y軸)※2:水平方向300mm、垂直方向25mm往復、粗位置決めアーチ動作時 ※3:実際の使用環境で慣性モーメントを入力する必要あり
製品詳細ページ(公式サイト)
https://www.yamaha-motor.co.jp/robot/lineup/ykxg/yk400xe/

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ロボスタ編集部

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