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ユカイ工学が総額5億円を資金調達　東京ガス、フュートレック等から　BOCCOやQoobo等ロボットを開発・販売

2020年3月5日 By ロボスタ編集部

コミュニケーションロボット「BOCCO」や尻尾ロボット「Qoobo」の開発・販売で知られるユカイ工学株式会社が、東京ガス、フュートレック、日本ベンチャーキャピタル、環境エネルギー投資からシリーズAラウンドで資金を調達したことを発表した。総額5億円。

「新型コミュニケーションロボット「BOCCO emo（ボッコエモ）」(冒頭の写真)を起点に世界をユカイにする取組みを加速」する考え。今回の調達により、ユカイ工学の累計調達額は約6億円。投資した各社と同社の技術を活用したビジネスを開拓し、さらなる事業拡大を進める、としている。

しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」を

資金調達の背景と狙い

ユカイ工学は、2007年に創業、「ロボティクスで、世界をユカイに」をビジョンに掲げ、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」をはじめ、人の生活に寄り添うユニークな製品を開発し続けているベンチャー企業。
今期からは「kurikit（クリキット）」というシリーズの教育事業を立ち上げ、初めてのロボット制作やプログラミングの技術学習を目指す全ての人に向け、楽しみながら気軽に「学び」にチャレンジできる体験を提供している。(関連記事「ユカイ工学「ユカイな生きものロボットキット」を無線で操作できる「ココロキット」を発売　マクニカが技術協力」)

同社のコメント

コミュニケーションロボットの市場規模は、2025年に2兆円に達すると予測されており*、2018～2019年に弊社も複数の企業様と、BOCCOを用いた実証実験を共同で実施してきました。そこで見えてきたのは、たった数か月でBOCCOが人々の生活の一部に溶け込んで、「無くてはならない存在になっている」事であり、確かな手応えを感じて頂いた東京ガス様等と、高齢者や子育て支援の実サービスを開始することができました。そして今、立ち上がりつつあるその市場を、見守り含め、他の利用シーンに一気に拡大するため、パートナー企業との長期的、かつ戦略的提携が必須と考え、この度、第三者割当増資による資本提携を締結することとしました。　
* NEDO「2035年に向けたロボット産業の将来市場予測」（2010年）

今回の増資に伴い調達した資金は、弊社のビジョンの実現に向けたロボティクスに関する研究開発や人材の採用・育成に充当します。資本提携を行った各社とは事業連携をより強化することを通じて、将来的には上場を目指してまいります。

ユカイ工学　採用情報ページ: https://www.ux-xu.com/recruit-ja

同社代表の青木俊介氏のコメント

ユカイ工学は、ロボットを「ココロを動かす機械」と定義しています。擬人化することができ、「うれしそう」とか「さみしそう」とか、人間の感情を呼び起こすものであると考えています。

コミュニケーションロボットの本質的な機能は、人の感情をセンサで分析する機能よりも、実は人の感情を呼び起こす機能なのです。今回の資金調達を経て、先進的なVUI（Voice User Interface）を搭載したBOCCOの次世代機「BOCCO emo」の開発をより加速し、新たな家庭用ロボットの市場を創り出していきます。

また、資本提携を通じた新たな事業パートナーとの協業により、先進的な音声認識技術の投入と、家庭向けサービスでのロボット利用を進めていきます。

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