半沢直樹に「倍返し」された人々のその後の物語 全4章をAudioMovieとradikoで配信中

「やられたらやり返す、倍返しだ!!」
バブル期に大手銀行に入行した銀行マン・半沢直樹(堺雅人さん)。半沢直樹に「倍返し」され敗れ去った人々。彼らはその後の人生をどう歩んでいるのか。

オリジナル・オーディオドラマ「半沢直樹 敗れし者の物語 by AudioMovie」全4章がradikoとAudioMovieで放送されている。「半沢直樹」新シリーズの放送開始を前に、チェックしてみてはいかがだろうか。(「半沢直樹」新シリーズは新型コロナの影響でスタート日が遅れている。新たなスタート日は番組HPで公開される)
■TBSラジオ オリジナルドラマ『半沢直樹』敗れし者の物語 by AudioMovie™ 全4章ストリーミング配信中

AudioMovieはヘッドホンやイヤホンで聴くことで、主人公の感情や思い、理解や誤解などを、まるで自分自身に起きたことのように意識体験することができるオーディオコンテンツ。認知科学に基づく緻密なサウンドデザインによって“音の表情”を豊かに表現、人物の心象風景や場面設定、進行などを直感的にイメージできるように設計されているため、物語世界を立体的に体験できる。


オリジナル・オーディオドラマ「半沢直樹 敗れし者の物語 by AudioMovie」
第1章 元東京中央銀行 大阪西支店 浅野匡支店長編
当時融資課長だった半沢直樹(堺雅人さん)に、5億円という莫大な融資契約を取り付ける強引な指示をしたうえ、その融資額5億円全額が騙し取られると、責任を部下である半沢に背負わせようとし、さらには騙し取った融資先の社長と結託し、見返りとして金を受け取るという不正の陰謀を企てた人物。しかし、出向目前の窮地まで追いやられた絶体絶命の状況から、バンカー人生を懸けた半沢の必死の抵抗の末、敢え無く自身がマニラの工場に出向となってしまった――。

浅野はラストシーンで、マニラへの引っ越し準備が終わった折、利恵に「申し訳ない」と謝罪をする。そんな夫に利恵は「単身赴任で離れていた家族がまた一緒に暮らせてうれしい」と、今の事態を受け止めながらも妻として前向きに夫の謝罪を受け止めた。痛快な逆転劇の先に待っていた、この哀感漂う夫婦のやり取りは、大きな反響を呼んだ。

東京中央銀行大阪西支店・支店長というエリートバンカー人生から一転、マニラの工場へ出向となった浅野匡・利恵夫婦は、後にどのような人生を過ごしていたのか―?

第2章 元東京中央銀行 東京本部 小木曽忠生人事部次長編
緋田演じる小木曽次長といえば、とにかく陰湿な性格で、自身が支店長時代に当時融資課長代理であった半沢の同期・近藤を融資ノルマ達成の圧力による心労からの休職に追い込んだ張本人。そんなパワハラの矛先は半沢にも向けられ、元人事部の上司だった浅野に肩入れし、反抗的な態度を取る半沢を追い落とそうとさまざまないやがらせをしてきた。しかし、半沢を陥れるために意図的に仕組んだ裁量臨店では、半沢の機転を利かせた対抗策の前に、故意に仕組んだ罠を次々と見破られ、言い逃れのできない状況まで追い込まれ、その後左遷扱いで出向させられてしまった―。
半沢の前に立ちはだかる数々の敵の中でも、この緋田が演じる小木曽次長の陰湿な演技は、大きな反響を呼んだ。

エピソードでは舞台やミュージカルのみに留まらず、昨年放送された日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS)での好演が記憶に新しい、女優の笹本玲奈が、出向先の部下役として出演。透明感のある女性社員が、陰湿な小木曽が上司となり、どんな展開が待ち受けているのか…。

第3章 元西大阪スチール 東田満社長編
宇梶演じる西大阪スチールの社長・東田は、東京中央銀行大阪西支店長の浅野匡(石丸幹二さん)と手を組み、5億円の融資を受けたのち計画倒産を図り決行。見返りを浅野に渡し、自身は多額の隠し財産を作り逃走した。しかしこの一件の全責任を押し付けられた半沢の反撃に遭い、ついに隠し資産を差し押さえられる。最後は半沢に襲い掛かるも剣道有段者である彼にあっけなく返り討ちにされ、見事なまでに倍返しを食らい敗れし者の1人となった。

第3章のもう一人のキャストである壇蜜が演じた未樹は、東田の愛人として彼に寄り添い、計画倒産してできた隠し財産で自身のネイル店をオープンさせることを夢見ていた。しかし東田は金が全てで自分への愛情がないことを知ると、出店を事業として正当に評価してくれた半沢のバンカーとしての姿勢に心が動き、隠し財産の在処をばらし東田を裏切ってしまう。壇蜜は、東田への愛と半沢の正義との間で揺れる難役を好演し話題となった。

2人が演じた、東田と未樹はその後一体どんな人生を歩んだのか? 真実の愛は存在したのか?

第4章 金融庁検査局 黒崎駿一主任検査官編
愛之助扮する黒崎は、旧大蔵省銀行局出身の切れ者のエリート。プライドが高く神経質で、なぜかオネエ口調で話し、激高すると部下の急所を鷲掴みにするというキャラクターは、前作放送時に大きなインパクトを残した。

黒崎は、大阪国税局統括官として西大阪スチールの脱税調査を指揮し、半沢ら東京中央銀行の前に立ちはだかる。しかし、西大阪スチール社長・東田(宇梶剛士さん)の隠し資産を掴もうとするも、半沢に先を越され隠し資産全てを回収されてしまう。その後、東京中央銀行本部営業第二部次長に栄転した半沢と時を同じくして、黒崎は東京の検査局主任検査官として金融庁に返り咲き、伊勢島ホテルの120億円損失の金融庁検査を指揮する形で再び半沢と対峙することに。しかし黒崎は執念深い追跡をするもことごとく失敗。半沢がホテルの経営再建に成功し、疎開資料も隠し通したことでまたしても敗れ去った。さらに黒崎は大和田(香川照之さん)派の筆頭であり、半沢を幾度となく陥れようとした東京中央銀行取締役・岸川(森田順平さん)の娘と交際していたことを半沢につきとめられ、彼の意外なプライベートまで描かれたことも話題となり世間をざわつかせた。

そんな黒崎の妻・美咲を演じるのは堀内敬子さん。堀内演じる美咲はどんな人物なのか、そして黒崎と美咲はどのような夫婦なのかに注目だ。
そして、竹財輝之助が演じる島田は、東京で金融庁検査局主任検査官となった黒崎の部下で、彼の手足となって動く検査官。検査が進まないことに激高する黒崎に急所を鷲掴みにされるシーンは反響を呼んだ。今回のオーディオドラマでは、その後の黒崎と島田の関係性が描かれる。

半沢に2度も敗れた黒崎とその家族、そして部下の島田は、その後一体どんな人生を歩んだのか? 黒崎のオネエ節は健在なのか?

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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