アドバンテックとサイバーリンクが提携 99%の精度で顔検出する「FaceView」をリリース 顔認識と性別、年齢、感情を分析

AIと顔認識技術を持つサイバーリンクと、ここ数日で新型コロナ対策向けにソリューションを多数発表しているアドバンテックが、顔認識システム関連で提携を発表した。サイバーリンクのAI顔認識ソフトウェア開発キット(SDK)「FaceMe」をアドバンテックの新たな産業用アプリ「FaceView」に統合する。

統合により小売、接客業、交通、商業ビル管理などで、IoTアプリケーション向けのリアルタイム顔認識と訪問者の性別、年齢、感情の分析を行うことが可能になる。

アドバンテックは新型コロナ対策に向けたAIやカメラソリューションを多数発表している(下の関連記事も参照)。


99.70%の精度でリアルタイムの顔検出を可能とする「FaceView」

「FaceView」はサイバーリンクのAI顔認識エンジン「FaceMe」を活用した産業用アプリ。スマートセキュリティや訪問者分析向けに開発された。本人認識率99.70%の精度でリアルタイムの顔検出を行い、年齢、性別、感情などのデータを抽出することができる。得られたデータは訪問者の行動分析ダッシュボード、訪問者の管理等でVIPやロイヤルティプログラムのゲストなどの顧客をより理解し、サービスを提供するだけでなく、紛失防止やエリアセキュリティを促進することができるという。アドバンテックは既存のAPIシステムとの迅速かつ容易な統合を可能にするSDKの提供も行う。

アドバンテックのFaceView産業用アプリは既に利用可能。FaceViewはアドバンテックのすべてのハードウェアシステムと互換性があり、エッジAIプラットフォームで動作する。お客は、WISE-PaaSマーケットプレイス、Microsoft Azure マーケットプレイス(6月)、およびアドバンテックの営業チームに直接連絡することで、ソフトウェアにアクセスして利用できる。

サイバーリンク最高経営責任者(CEO)ジャウ・ホァン博士(Dr. Jau Huang)とアドバンテックのエンベデッド IoT グループプレジデントのミラー・チャン氏は次のようにコメントしている。

ジャウ・ホァン博士(Dr. Jau Huang)
「訪問者の追跡、顧客層の分析、VIP 訪問者の特定などの強力な機能を発揮するFaceViewに、コアとなるサイバーリンクの顔認識技術を提供することで、アドバンテックと提携できることを誇りに思っています。アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の権威あるFaceMeの顔認証ベンダーテストにより、サイバーリンクはAI顔認識の世界最高ランクのプロバイダーの1つとなっています。柔軟性に優れたエッジベースのアーキテクチャは、FaceView のようなソリューションに最適です。」

ミラー・チャン氏
「AIは産業用IoTの開発において最先端の技術であるため、アドバンテックはサイバーリンクと連携して産業用AI顔認識用アプリを開発しています。サイバーリンクの最先端のAIエンジンをコアシステムに採用し、アドバンテックのEdge AIハードウェアプラットフォームを搭載したFaceViewは、スマートシティ領域におけるインテリジェントな来訪者管理と入退室管理の実現を目指しています。」


低消費電力のCPUで動作するAI顔認証エンジン「FaceMe」

AI顔認証エンジン「FaceMe」は、エッジデバイスやサーバーなど様々な環境に対応し、0.003ms以下で99.70%の認識率を実現。例えば、パトロール中の警察官がスマートフォンのカメラやボディカムなどのエッジデバイスで人の顔の特徴を検出し、サーバーに送信してデータベースと比較することで身元確認や、行方不明者などの捜索に役立てることができる。

FaceMeは低消費電力のCPUで動作するため、コスト効率の高いAI/IoTデバイスでの顔認証を可能にする。またGPUを搭載したハイエンドサーバーやワークステーション、パソコンと統合して高効率なパフォーマンスを実現することができる。Windows、Android、iOS、およびUbuntu x86、Ubuntu ARM、RedHat、CentOS、Yocto、Debian、JetPack などの様々なLinuxディストリビューションを含む10以上のオペレーティングシステムをサポートしている。

関連サイト
「FaceMe」

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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