協働ロボットアームと異種の自動走行ロボットが連携 NEDOの館内配送サービス技術開発事業にQBITが採択

ロボティクス・サービス・プロバイダーの株式会社QBIT Roboticsは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス技術開発事業」に提案し、採択されたことを発表した。

同事業においてQBITは低価格で感染リスクの低い外部物流とのシームレス連携を含む館内配送サービスを実現するため、多数台の異種(メーカーや機種に依存しない)の低価格「自動走行ロボット」と「協働ロボットアーム」とを連携させたシステムを開発し、大規模オフィスビル(森トラスト社が所有する管理ビルを予定)にて実証実験を行う。フィールドでの実証実験期間は2021年4月からを予定。



QBITは実証実験で得た知見・ノウハウを用い、2021年後半を目途に「異種ロボット連携よる館内配送サービス」の事業化を検討中。大規模オフィスビルや大規模商業施設をターゲットに販売を行う予定。


大規模館内における人手不足

物流現場での人手不足は周知の通りだが、都心部ではオフィスビルの大規模化、都市部以外では商業施設の大規模化が進み、外部物流だけではなく、大規模館内での物流においても同様の問題が発生している。また、コロナ禍の現在、「遠隔・非対面(人と人が直接対面しない)・非接触(人と人が直接接触しない)」は館内感染リスクを低減するための重要な施策であり、館内配送においてもロボットの有効な活用が望まれている。

一方、自動走行ロボットは高性能・低価格化する傾向にある。従来、工場・倉庫等で利用されていた1000万円を超えるロボットだけでなく、今ではレストランやホテルなどサービス業で利用される数百万円以下の自動走行ロボットも登場し、今後1~2年以内には100万円以下の低価格な館内用自動走行ロボットが多数登場することが予想される。

QBITは独自開発のソフトウェア「おもてなしコントローラ」を拡張し、異なるロボットメーカーや機種を用いたロボットサービスを短期間で構築する「ロボット連携ソリューション」を提供してきた。今回の事業においては異種の自動走行ロボットを多数台効率的に運用することで、館内配送コストを大幅に削減し、感染リスクも低減させる新たな館内配送サービスを実現する。



2021年4月からフィールドでの実証実験を予定

QBITは大規模施設における館内配送の具体的な課題やニーズを踏まえた上で「異種ロボット連携による館内配送サービス」を開発・設計。大規模オフィスビルにて、A4サイズの封筒状の荷物や小型段ボールなどの比較的小さい荷物から館内配送を行うことについて、QBITの株主である森トラスト社と検討を行い、実証実験を行う予定(フィールドでの実証実験は2021年4月からを予定)。



実証実験は森トラスト社が所有する管理ビルを予定。各種宅配業者が行き交う荷受場から、画像コードで指定されたオフィスや店舗内のピンポイントな場所へ配送する一連の流れにおいて、複数種のロボットを活用する。
現時点でのイメージは荷受場で協働ロボットアームが荷物の状況から、現在利用できる自動走行ロボットを呼び出し、適切な自動走行ロボットへ荷物を積み込む。


積み込みイメージ

積込み後、自動走行ロボットは指定された行先へ移動し、到着後、行先箇所の連絡先へ通知。配送後は適切な場所に移動して待機する。ロボットのみによる配送、人とロボットの協働作業による配送など、各種データを取得し、ロボット活用による人的リソース削減や、人的接触低減による感染リスク低減の可能性について検証する。

関連サイト
QBIT Robotics

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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