LeapMindのAI推論アクセラレータIP、近藤電子工業のインテルFPGA搭載SoMに正式対応へ

LeapMind(リープマインド)は近藤電子工業が開発する量産対応可能なインテルFPGA搭載SoM(システム・オン・モジュール)「KEIm-CVSoC」に、今秋提供開始を予定している同社のAI推論アクセラレータIP「Efficiera」(エフィシエラ)が正式対応予定であることを発表した。


超低消費電力AI推論アクセラレータIP「Efficiera」

「Efficiera」はFPGA(製造後に構成を設定できる書き換え可能な集積回路のこと)またはASIC(特定用途向けに設計される集積回路のこと)の両デバイス上の回路として動作するCNN(ディープラーニング)の推論演算処理に特化した超低消費電力AI推論アクセラレータIP。量子化ビット数を1〜2ビットまで最小化する「極小量子化」技術によって、推論処理の大部分を占めるコンボリューションの電力効率と面積効率を最大化するため、最先端の半導体製造プロセスや特別なセルライブラリを使用する必要がない。

同製品を利用することで家電製品などの民生機器、建設機械などの産業機器、監視カメラ、放送機器をはじめ、従来は技術的に困難であった電力とコスト、放熱に制約のある小型機械やロボットなど、様々なエッジデバイスへディープラーニング機能を組み込むことができる。「Efficiera」は今秋に正式提供開始を予定している。


量産化における開発期間短縮とコストを削減

「KEIm-CVSoC」は技術検討や製品試作段階から量産まで幅広い用途で利用できる柔軟性の高い超小型モジュール。AI推論アクセラレータIP「Efficiera」が搭載された「KEIm-CVSoC」超小型モジュールを活用することで、AI・機械学習のPoC(Proof of Concept、概念実証)や実証実験を終え、いざ製品プロトタイプを開発する段階で、組込みスペースの課題やデバイス価格の課題に直面し、量産化を諦めてしまっていたユーザーに「容易に商用化ができる」というメリットを提供する。これにより組込みAI製品の量産化における開発期間の短縮と開発コストの削減が期待できる。


開発期間短縮のイメージ図

近藤電子工業とLeapMindはこのSoMに「Efficiera」を正式対応させることで、「KEIm-CVSoC」さえ購入すれば、容易にディープラーニング機能を搭載した小型な量産製品の開発ができるようになる。また、株式会社マクニカの協力を得ながら、長期的にエッジAIの領域でFPGAでのAI実用化を見据えたソリューションの開発を共同で実施予定。LeapMindは今後も「Efficiera」に正式対応した量産ボードを拡充していく。

「Efficiera」の開発背景や詳細については、2020年9月8日(火)~9月30日(水)までオンラインにて開催されるアマゾンウェブサービスが開催する日本最大級のカンファレンス「AWS Summit Online」にて発表予定。


「KEIm-CVSoC」について

「KEIm-CVSoC」は55x43mmの小さな基板上にCyclone V SoCの動作に必要なコンポーネント(DDR3やFlash)を搭載。FPGA周辺やDDR3配線等の高度な設計技術が必要な回路が既に設計済みのため、開発期間を短縮できる。また、量産対応可能な製品なので、試作から量産まで同じ仕様のモジュールを使うことが可能。販売については株式会社マクニカ アルティマカンパニーにて取り扱う予定。





近藤電子工業とマクニカからの賛同文

株式会社近藤電子工業からのエンドースメント
「弊社の「KElm-CVSoC」を今回選んでいただき、弊社としても更なるビジネス機会を得ることができる事を大変喜ばしく思います。今後もディープラーニングの社会実装を目指したソリューション開発を共同で行うことで、お客様の課題解決により一層貢献できると確信しております。」

株式会社マクニカからのエンドースメント
「株式会社近藤電子工業の「KElm-CVSoC」およびLeapMind株式会社のAI推論アクセラレータIP「Efficiera」と連携したAIソリューションを製品ポートフォリオに加え、今後お客様へ提案できることを大変嬉しく思います。エッジAI市場のさらなる発展を期待しております。」

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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