LEDウォールで背景を演出「LED STUDIO」で制作した作品と舞台裏をCyberHumanが公開 April Dreamのショートムービー

LEDウォールのサイズや制作スタッフの稼働時間に制約がある中で、クリエイターの表現の幅を広げ、イマジネーションを具現化し、バーチャルプロダクションによる映像制作の可能性を最大化させるためには何が必要か。

3Dスキャニングから3DCGコンテンツの企画・制作を行う、株式会社CyberHuman Productionsは、2021年4月1日に発表したPR TIMES社主催のApril Dreamキャンペーンに参加し、「April Dream」をテーマとしたショートムービー「Become a Dreamer」を制作・公開。同ショートムービーのメイキング動画を公開したことを、同月29日に発表した。


同ムービーは、「クリエイターは、もっと自由になれる。常識や制約の壁を超えていく。」をテーマに、同社が保有するLEDウォールとLED照明を組み合わせて高精細なCG背景空間で撮影が可能である「LED STUDIO」を駆使して制作したものだ。同映像の舞台裏を収録したメイキング動画では、制作手法や制作で得たナレッジ、今後の映像制作の可能性について紹介している。

■【動画】「Become a Dreamer」




「LED STUDIO」を用いた映像制作について

LEDウォールを背景にしたバーチャルプロダクションは、ロケーション撮影がいらない新しい撮影手法として海外で注目が高まる一方、日本国内では、スケールの大きな大自然などを舞台としたものはあまり公開されていない。そこで、「Become a Dreamer」では、映像内に登場する広大な平野や太陽、森、湖などの大自然を全て3DCGで制作し、全カットを東京都内スタジオの同じ空間で撮影した。「LED STUDIO」では、時間や場所の制約、移動時間や照明のセッティング作業などの大幅な削減を実現し、スタジオ内での様々なロケーション撮影を可能にするほか、通常のグリーンバック撮影と異なり、リアルタイムに撮像を確認しながらの撮影が可能だ。これらの特徴から、全製作スタッフの作業が分断されることなく同時に作品のゴールを明確に共有する事で、CGスタッフ、映像制作スタッフという垣根を越えて一つの映像作品を同軸で制作していく新しいプロダクションフローを確立するなど、様々なメリットが得られた。

「LED STUDIO」を用いた映像制作のメリット
・合成映像の違和感を大幅に、短時間で解消
・ポストプロダクション(撮影後の合成作業)時間の短縮
・プロのカメラマン、照明スタッフとの現場でのコラボレーション作業



■【動画】Become a Dreamer Behind the Scene (メイキング映像)

今後も同社では、AI・3DCG・スキャニング技術・リアルタイム合成技術・XR技術・「LED STUDIO」などのクリエイティブテクノロジーを活用し、広告のみならず音楽ライブやファッションショー、プロモーションイベントなど、社会が抱える課題解決に尽力すると同時に、新しいクリエイティブ表現の可能性を追及するべく挑戦的な取り組みを積極的に行なっていくと述べている。



April Dreamとは

April Dreamは、4月1日に単に笑えるネタではなく、実際に企業が叶えようとする夢を発信するPR TIMES主催のプロジェクトだ。企業や組織、個人、ぞれぞれの立場に関わらず、多くの人の「夢」で 4月1日をいっぱいにする同プロジェクトへは、1100社超、個人のSNS発信の事前申し込みだけで500名を超える参加があった。


CyberHuman Productionsが目指す未来

CyberHuman Productionsは、「技術(Cyber)」と「人間(Human)」の融合を目指すクリエイター集団だ。従来の慣習にとらわれず、「誰も見たことがない表現を創造する」「誰もが価値を感じるものをアーカイブする」「みんながワクワクする体験を設計する」をビジョンに掲げ、「プロセス」や「時間」の概念の転換を仕掛けている。



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ロボスタ編集部

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