SKE48劇場で「顔パス」入場システムの導入実験 公式2次流通(リセール)できる顔認証チケットは業界初 パナソニックの技術を採用

電子チケット事業やチケット二次販売「チケプラトレード」などを運営する株式会社Tixplus(ティックスプラス)は、「顔パス」入場システムの導入実験を株式会社ゼストの協力を得て、SKE48劇場で実施したことを発表した。


公演当日まで公式2次流通ができる顔認証チケットは業界初

コロナ禍においてライブイベント等の入場口では、ユーザーともぎりスタッフの近距離での接触が課題となっている。“顔パス”入場はスタッフとの直接的な接触を必要としなく、ユーザーがイベントに参加できるシステム。

チケプラではこれまで、扱うチケットの購入情報と追加で登録する「顔画像データ」の連携によって、電子チケット券面上に「顔画像」を表示し、目視本人確認もぎりを展開してきた。今回の“顔パス”システムではその流れはそのままに、もぎり時には手ぶらで入場をすることが可能。チケットにはイベント特有のスタンプが押印されるため、従来通り手元に思い出を残すこともできる。

Tixplusの「顔パス」システムは従来のもぎり人員(半券回収)を必要としないためスムースなオペレーションが可能となり、スタッフの人員削減が可能

同社の顔パスシステムは定価で安全にトレードができる公式2次流通の「チケプラTrade」とも連携しているため、最長公演当日までに行けなくなった人はチケットを出品し、行きたい人はチケットを購入することが可能。公演直前までの来場者変更にシステム対応し、セール機能をもつ顔認証チケットは業界初。今後は、顔パス認証と同時に自動的に検温する機能を追加予定。


顔認証システムの仕組みについて

Tixplusはパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社の「顔認証クラウドサービス パートナープログラム」に加入しており、今回開発支援を受けながら顔認証SaaSプラットフォーム「KPASクラウド」とシステム連携した。KPASクラウドはパナソニックの世界最高水準の顔認証技術を活用したアプリケーションの機能をクラウド上で提供する、既存のサービスに組み込みやすいSaaSプラットフォーム。顔照合用のハードウェアを提供するパートナー企業においても、様々なカメラ付きデバイスでの利用が可能。

Tixplusの顔パスシステムはKPASクラウドを用いた「顔画像」認証時に、チケプラシステムでのチケット所有照会をもって入場可否を判断する。正常に入場を許可されると着券処理が行われ、入場者データの更新とともにチケプラ電子チケットで表示されるユーザーのチケット券面にスタンプが押印される仕組みとなっている。

関連サイト
株式会社Tixplus

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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