NVIDIAがソフトウェア「AI Enterprise」の提供を世界中で開始 VMware連携など幅広い分野でAI利用を加速

NVIDIAのソフトウェア・リリースにより、全世界の数十万の企業が、VMware vSphereおよび業界標準のサーバーを使ってAIを活用することが可能になった。

NVIDIA は、2021年8月24日(アメリカ・カリフォルニア州現地時間)に、同年3月に発表された「NVIDIA AI Enterprise」の一般提供を開始。これにより、数十万の企業が、NVIDIA-Certified Systems(NVIDIA認証システム)上でVMware vSphereを実行し、AIワークロードを仮想化できる。

サブスクリプションライセンスは、CPU ソケット当たり(週5日、1日9時間のBusiness Standard Supportを含む)年間2,000ドルから。永続ライセンスは3,595ドルの他、サポートの追加購入が必要となる。

現在、Atea やCarahsoft、Computacenter、Insight Enterprises、NTT、SoftServe、SVA System Vertrieb Alexander GmbH といった、全世界のNVIDIAチャネルパートナーより入手可能だ。



NVIDIA AI Enterpriseについて

NVIDIA AI Enterpriseは、NVIDIAが最適化、認証およびサポートする、エンタープライズ グレードのAIツールとフレームワークで構成された包括的なソフトウェアスイートだ。Atosや Dell Technologies、GIGABYTE、Hewlett Packard Enterprise、Inspur、Lenovo、Supermicroといった大手メーカーが、VMware vSphere上で NVIDIA AI Enterpriseによって実行されるAIワークロードに最適化された、NVIDIA-Certified Systemsを投入。さらに、Dell Technologies は、NVIDIA AI Enterprise に対応し、NVIDIA-Certified Systemの要件を満たす初のハイパーコンバージド プラットフォームとなる、Dell EMC VxRailも発表している。

また、データサイエンティストのチームがワークロードを最も効率的に実行できるようにするために、Domino Data Lab は、メインストリームの NVIDIA-Certified Systems 上で実行されるプラットフォーム、Domino Enterprise MLOps PlatformをNVIDIA AI Enterpriseを用いて検証していることを発表した。




■【動画】NVIDIA-Certified Systemsで安全なハイブリッドアクセラレーションデータセンターを実現(英語)



NVIDIA のエンタープライズ コンピューティングを統括するマヌバー・ダス(Manuvir Das)氏は、次のように述べている。

NVIDIA Head of Enterprise Computing Manuvir Da氏

AI の最初の波は、業界の一部のパイオニアだけが導入可能な、専門的なインフラストラクチャによって支えられたものでした。本日、AI時代における新たな章が幕開けします。メインストリームのデータセンター サーバーを使い、VMware でワークロードを実行している世界中の企業に、NVIDIA のソフトウェアは、変革を起こすパワーをもたらします



また、VMware のシニアバイスプレジデント兼クラウド プラットフォーム ビジネスユニットのゼネラル マネージャーであるクリシュ プラサード (Krish Prasad) 氏や、Domino Data Labの共同創業者/ CEO であるニック エルプリン(Nick Elprin)氏も、次のように話している。

VMware Senior Vice President and General Manager,Cloud Platform Krish Prasad氏

AI アプリケーションが不可欠になるにつれ、お客様は AI を自社のエンタープライズ インフラストラクチャで活用し、管理のしやすさ、拡張性、セキュリティおよびガバナンスを担保することを望んでいます。NVIDIA AI Enterprise を VMware vSphere で実行すれば、導入と運営が簡単な、認証済みの、エンドツーエンドの AI 対応エンタープライズ プラットフォームを手に入れられるようになります

Domino Data Lab Co-Founder and CEO Nick Elprin 氏

NVIDIAと密接な連携を通じて、Domino Enterprise MLOps Platformをさまざまな NVIDIA GPUで実行し、NVIDIA AI Enterprise向けに検証することで、当社は製品の統合を拡大させています。この新しい取り組みにより、数十万の企業がデータサイエンスを大規模に加速できるようになるでしょう




NVIDIA AI Enterprise による簡略化と規模拡大

自動車、教育、金融、ヘルスケア、製造およびテクノロジ業界に属する、全世界の数十の企業が、NVIDIA AI Enterprise のアーリーアダプター(初期採用層)となっている。その多くは、世界で広く普及しているサーバーを使って、多様なアプリケーションを開発し、データサイエンスや対話型AI、コンピュータービジョン、レコメンダーシステムなどの導入と拡張を行っている中規模の企業だ。

NVIDIA AI Enterpriseを最も早く導入した企業に、自動車およびモビリティ マーケットを顧客とした対話型AIの大手プロバイダーであるCerence Inc.がある。およそ4億台のCerence搭載車両が全世界に出荷している同企業は、AI Enterpriseを使って、インテリジェントな車載アシスタントとデジタルのコパイロットを開発している。また、イタリアの公立研究大学であるピサ大学は、複数の分野にわたってHPCとAIトレーニングを採り入れ、NVIDIAのソフトウェアで科学研究を進めている。同大学のチーフテクノロジーオフィサー、マウリツィオ ダヴィーニ氏は以下のように述べている。

ピサ大学 チーフテクノロジーオフィサー aurizio Davini氏

NVIDIA AI Enterprise により、当学では、データ アナリティクスおよび AI のディープラーニングと機械学習を活用している研究者および学生へのサポートを強化できるようになっているほか、これらのアプリケーションの導入と管理を簡単に行えるようになっています。NVIDIA と VMware の最近の連携により、GPU によって高速化された仮想化インフラストラクチャの性能を、ベアメタルに近い速度にまで引き上げられるようになっていることが私たちのテストによって検証済みです




メインストリーム サーバーでパワフルな AI性能を実現

Atos、Dell Technologies、GIGABYTE、Hewlett Packard Enterprise、Inspur、Lenovo および Supermicroより販売されている NVIDIA AI Enterprise向けの NVIDIA-Certified Systemsには、A100、A30、A40、A10 および T4 といった NVIDIA GPUが搭載。これらメインストリームのアクセラレーション システムは、ユーザーにベアメタルのサーバーと実質的に区別ができない vSphere 上のスケールアウト、マルチノードおよび AI アプリケーション性能を持つ幅広い選択肢を提供する。VMware vSphereを使って従来のエンタープライズ アプリケーションを実行させてきたITプロフェッショナルは、NVIDIA AI Enterpriseにより、AIワークロードに簡単かつ費用対効果の高い方法で対応できるようになり、さらに既存のツールを使って、大規模なデータセンターやハイブリッド クラウドの管理も可能となる。

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