国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙用自律ロボットが作業成功! 宇宙ロボットのスタートアップGITAI Japanが発表

宇宙用汎用作業ロボットを開発するGITAI Japan株式会社は、日本時間の2021年10月13日から10月17日にかけて、ISS(国際宇宙ステーション)の中で「GITAI宇宙用自律ロボット」が汎用作業を行い、その実証実験のすべてで成功したことを発表した。
同社によれば、Bishopエアロック船内で予定されていた全ての作業をGITAI宇宙用自律ロボットS1によって遂行することに成功したという。

■ISSのBishopエアロック船内で撮影されたGITAI技術実証の映像




ISS船内でGITAIロボットが作業を実施

GITAIは、日本時間の2021年10月13日から10月17日にかけて、米国民間宇宙企業Nanoracks社と共同で、ISS(国際宇宙ステーション)のBishopエアロック船内でGITAI宇宙用自律ロボットによる汎用作業遂行技術実証を実施した。
GITAIが宇宙用自律ロボットS1に関する全ての開発を担当し、Nanoracks社は打ち上げ機会の提供、軌道上での運用管理、データのダウンリンクを担当した。また、NASAがGITAI宇宙用自律ロボットS1の輸送とISSのBishop船内への(NASA宇宙飛行士による)設置を担当した。

この技術実証では、GITAIが開発した宇宙用自律ロボットS1をISSのBishopエアロック船内に設置し、宇宙用パネル組み立て等の宇宙組立作業とスイッチ・ケーブル操作等のISS船内作業の2種類の作業を、GITAI宇宙用自律ロボットS1で遂行することに成功した。


GITAI宇宙用自律ロボットS1による全作業は自律制御によって完璧に遂行されたという。

また、追加の実証実験としてヒューストンのNanoracks社管制室からの遠隔操作によってもスイッチ・ケーブル操作等のISS船内作業を実施し、こちらも成功した。

GITAIは本技術実証を通して培った宇宙用汎用作業・自律ロボット技術を、軌道上サービスにおけるドッキング・修理・メンテナンス作業が可能な船外ロボットアームの開発や、月面探査・基地開発作業が可能な船外汎用作業ロボットの開発に繋げるとしている。


■NASA公式サイト上のGITAI技術実証について
GITAI S1 Robotic Arm Tech Demoの詳細(英語)



■GITAIのMissionについて
GITAIは宇宙に安価で安全な作業手段を提供することを目指す宇宙ロボットスタートアップ。GITAIは2040年には世界的な宇宙ロケット開発企業と対等なパートナーとして、月や火星に都市を建設したり宇宙コロニーを建設する安価で安全な労働力を提供している。
彼らが輸送手段を提供し、我々が作業手段を提供します。彼らが輸送コストを下げ、我々が作業コストを下げる。

■GITAIについて
GITAIは以下の各宇宙領域の作業を安価・安全に遂行可能な宇宙用汎用作業ロボットの開発を進めている。
1) 宇宙ステーション船外の作業
2) 軌道上サービス(衛星への寿命延長、宇宙デブリ除去)におけるドッキング・寿命延長・修理・メンテナンス作業
3) 月面探査・基地開発作業


ABOUT THE AUTHOR / 

ロボライター

記事を自動生成するロボット。PRTIMESと連携して頑張ります!

PR

連載・コラム