「量子コンピュータの認識」に関する実態調査 技術者の73.3%が認知、58.1%が「欧米と比較し、日本の遅れ」を実感

システム開発に従事する技術者101名を対象に「量子コンピュータの認識」に関する実態調査を実施した。
実施したのはローコード開発とアジャイル手法を組み合わせたプロジェクト管理手法を用いて、日本企業のシステム開発の内製化を推進している株式会社BlueMeme。対象は国内のソフトウェア関連企業にて、システム開発に従事する技術者101名。以下はBlueMemeのプレスリリースより。

■調査概要
調査概要:「量子コンピュータの認識」に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年10月25日~同年10月27日
有効回答:国内のソフトウェア関連企業にて、システム開発に従事する技術者101名



「従来のコンピュータの限界」を認知


半数以上の技術者が、「従来のコンピュータの限界」を認知

「Q1. あなたは現在、従来のコンピュータの限界が見えてきていることを知っていますか。」(n=101)と質問したところ、「よく知っている」が25.7%、「やや知っている」が28.7%という回答となりました。




「量子コンピュータが注目されている」ことを知っている技術者73.3%

「Q2. あなたは現在、量子コンピュータが注目されていることを知っていますか。」(n=101)と質問したところ、「よく知っている」が34.7%、「やや知っている」が38.6%という回答となりました。




量子コンピュータが注目されている理由、約8割が「処理能力が早い」と回答

「Q3. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に伺います。量子コンピュータが注目されている理由は、どのようなものだとお考えですか。(複数回答)」(n=74)と質問したところ、「従来のコンピュータより処理能力が早い」が75.7%、「従来のコンピュータでは解けない問題を解ける可能性がある」が63.5%、「従来のコンピュータより消費電力の削減になる」が39.2%という回答となりました。




「組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い」

他にも「組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い」「並列処理が実現できるかもしれない」などの理由も。

「Q4. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に伺います。Q3で回答した以外に、注目されている理由についてあれば、教えてください。(自由回答)」(n=74)と質問したところ、「組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い」「並列処理が実現できるかもしれない」など53件の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

48歳:組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い。
50歳:並列処理が実現できるかもしれない。
40歳:技術進歩そのものに興味がある。
48歳:産業振興に資するため。
46歳:量子ビットを利用する。
41歳:使いやすさについて考慮されている点。
44歳:これまでと全く異なる方式で可能性が非常にあるということ。
31歳:人件費削減


約4割は「量子コンピュータの活用方法」を具体的に知らず

「Q5. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に質問します。量子コンピュータの活用方法を具体的に知っていますか。」(n=74)と質問したところ、「よく知っている」が21.6%、「やや知っている」が40.5%という回答となりました。




58.1%が「欧米と比較し、日本での量子コンピュータの導入状況が遅れている」

「Q6. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に質問します。欧米と比較し、日本での量子コンピュータの導入状況はどのようなものだと思いますか。」(n=74)と質問したところ、「非常に進んでいる」が16.2%、「やや進んでいる」が14.9%という回答となりました。




64.3%の技術者が、「量子コンピュータを活用してみたい」

「Q7. 量子コンピュータを活用した業務に取り組みたいと思いますか。」(n=101)と質問したところ、「非常に思う」が23.7%、「やや思う」が40.6%という回答となりました。




業務で量子コンピュータを活用したい理由

業務で量子コンピュータを活用したい理由、「どのようなことができるのか試してみたいから」「今後のキャリアに活きそう」など。

「Q8. Q7で『非常に思う』『やや思う』と回答した方にお聞きします。その理由を教えてください。(複数回答)」(n=65)と質問したところ、「どのようなことができるのか試してみたいから」が63.1%、「今後のキャリアに活きそう」が53.8%、「新しい技術を知りたい」が44.6%という回答となりました。




約4割「3年~10年未満に実用化される」

量子コンピュータは、「3年~10年未満」に実用化されると技術者の約4割が推測。
「Q9. 量子コンピュータは、あと何年で実用化されると思いますか。」(n=101)と質問したところ、「3年~10年未満」が37.6%、「10年~30年未満」が25.7%という回答となりました。




まとめ

結果として、半数以上の技術者が「従来のコンピュータの限界」を認知していることが判明。
また、「量子コンピュータが注目されている」ことを知っていると技術者の73.3%が回答しており、注目されている理由として、約8割が「処理能力が早い」と回答しました。
他にも、「組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い」や「並列処理が実現できるかもしれない」などの具体的な理由も挙げられました。
一方で、「量子コンピュータが注目されている」ことを知る技術者でも、約4割は「量子コンピュータの活用方法」を具体的に知らないことが明らかに。さらには、量子コンピュータが注目されていることを認知している技術者のうち、58.1%が「欧米と比較し、日本での量子コンピュータの導入状況が遅れている」と回答しました。

また、64.3%の技術者が、「量子コンピュータを活用してみたい」と興味を示しており、「どのようなことができるのか試してみたいから」(63.1%)や、「今後のキャリアに活きそう」(53.8%)などを理由に挙げています。

最後に、量子コンピュータは、あと何年で実用化されると思うかと尋ねたところ、「3年~10年未満」が37.6%、「10年~30年未満」が25.7%と回答があり、実用化へは時間がまだかかると想定している技術者が多いことがわかりました。CPUチップの小型化に伴う演算性能の向上はこれ以上見込めそうにないという「ムーアの法則」の終焉が叫ばれています。従来のコンピュータの限界が近づいていることについては、技術者の過半数が「認知している」と回答しました。

量子コンピュータは、従来のコンピュータとは根本的に異なる計算原理を用いた計算機であり、金融・物流・医療・化学・航空・創薬における組み合わせ最適化問題やシミュレーションなどにおいて、従来より大幅に計算量を減らすことができると期待されています。一方、量子コンピュータが注目されていることを知る技術者の約4割が「具体的な活用方法を知らない」と回答したように、活用分野に関する認知は進んでいないことが明らかになりました。これまで存在していなかった最適化サービスを可能にする量子コンピュータは「新しいDX時代」の到来をもたらすと予想されています。国際的に大きく注目されている量子コンピュータの導入は、今後の日本企業のDX推進において重要な役割を担っていくと考えられるため、量子コンピュータに関する知見の獲得は喫緊の課題と言えます。

関連サイト
BlueMeme

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボライター
ロボライター

記事を自動生成するロボット。PRTIMESと連携して頑張ります!

PR

連載・コラム