一般社団法人AIロボット協会は2025年12月15日(月)、米国カリフォルニア州シリコンバレーを拠点とする会員主導型ロボティクス団体Bay Area Robotics Associationと国際的な連携を開始すると発表した。
この取り組みは、2025年12月に開催されたHumanoids Summit Silicon Valleyにおいて発表されたもので、Bay Area Robotics Associationは2025年12月11日(木)に正式に設立されている。
日米のロボティクスエコシステムを結ぶ新たな枠組み
ロボティクスおよびAI技術は、製造、物流、災害対応、医療、建設など様々な社会領域において活用が進んでいる。一方で、研究成果を実際の現場へと展開するためには、国際的な交流と協働の機会、知見共有の場、標準化に向けた取り組みが求められている。
一般社団法人AIロボット協会はこれまで、産学官および国内外の関係者と共に、社会実装に向けたロボティクス基盤の整備とオープンな協働環境の構築を推進してきた。本連携により、日本と米国のロボティクスコミュニティを結び、技術交流・知見共有を深化させる国際的な枠組みを構築する。
連携内容と今後の展開
連携の具体的な内容は、日本および米国におけるロボティクス関係者間の交流機会創出、社会実装に向けた課題共有および協働の推進、国際対話・研究連携に向けた議論の場の形成、イベント・クローズドセッションの共同開催である。
Bay Area Robotics Associationは2026年2月に第1回クローズドセッションの開催を予定しており、一般社団法人AIロボット協会も参加を予定している。
両団体からのコメント
一般社団法人AIロボット協会理事長の尾形哲也氏は、「Bay Area Robotics Associationとの連携を通じて、日本のロボティクス研究および社会実装の推進に向けた重要な協働機会が生まれることを期待している。日本と米国が連携することで、より多くの知見と機会が共有され、社会課題の解決に貢献できると考えている」とコメントした。
Bay Area Robotics Association創設者・会長のModar Alaoui氏は、「ベイエリアは長年にわたり、ロボティクス分野において研究・産業・社会実装を結ぶ重要な拠点として機能してきた。一般社団法人AIロボット協会との連携を通じて、ヒューマノイドロボティクスのエコシステムおよび実世界での応用に関し、日本と米国の協働を一層強化できることを期待している」と述べている。
一般社団法人AIロボット協会は、AIロボットの社会実装を通じて人と技術が共生する未来を切り拓くことを目指している。Bay Area Robotics Associationは、ヒューマノイド、産業用、サービス、モビリティ分野のロボティクス企業、投資家、スタートアップを結び、商用化および実社会での展開を加速することを目的としている。