中国北京の Xiaomi(シャオミ)は、8月11日に開催した新製品発表会にて、Xiaomiとしては初となる人型ロボット「CyberOne」を発表した。それに加えて、スマート電気自動車の研究開発を進めている「シャオミ・パイロット・テクノロジー」(Xiaomi Pilot Technology)について、最新進捗状況のプレゼンテーションを行なった。
■Meet our friend CyberOne
CyberOneは、身長177cm、体重52kg、腕の長さ168cm、21自由度(最大)
「CyberOne」は、昨年発表した4足歩行ロボット「CyberDog」に続くCyberシリーズの最新作。人型の手足を備え、2足歩行に必要な姿勢をサポートすることができ、最大トルクは300Nm。
また、人間の感情を検出する機能や高度な視覚機能、現実世界の3次元仮想化にする機能などについてもデモンストレーションを行った。
■CyberOne’s stage debut with Lei Jun!
CyberOneは、身長177cm、体重52kg、腕の長さ168cmの人型ロボット。最大で21の自由度(DoF:Degree of Freedom)に対応し、各自由度において0.5msのリアルタイム応答速度を実現し、人間の動きを完全にシミュレートすることが可能としている。
上肢の関節には、最大30Nmの定格出力トルクを持つ、重量わずか500gの高効率モーターを開発。股関節のモーターには、最大300Nmの瞬間的なピークトルクを発生させることができる。また、片手で1.5kgまでの重量を支えることができ、デモンストレーションによるプログラミングが可能。その他にも、3次元空間の認識や、個人のジェスチャーや表情の認識もできるとしている。自社開発の環境認識エンジンと音声感情認識エンジン「MiAI」を搭載し、85種類の環境音と45分類の人間の感情を認識するという。
スマートEV分野の展望―2024年までに業界トップを目指し組織体制を強化へ
Xiaomiはスマート電気自動車分野への参入を発表して以来、自動運転分野を強化。記者会見では、Xiaomiの自動運転技術のライブロードテスト映像を披露し、高度なアルゴリズムと包括的なシナリオのリストを処理する能力を紹介した。「Xiaomiの自動運転技術は自社開発のフルスタックアプローチを採用しており、プロジェクトは予想を超えて進展している」とXiaomiグループの創業者、会長兼CEOの雷軍(レイ・ジュン) はコメントしている。
Xiaomiは、自動運転技術の研究開発の第一段階に33億元(約663億円)を投資。500人以上の世界レベルの専門家による研究開発チームを設立し、年末までに600人以上の規模に拡大する見込み。また、140台のテスト車両を製作予定で、中国本土内でテストし、2024年までにスマートEV業界のリーダーを目指す。
また、Xiaomi2022年第2四半期には、研究開発費が38億人民元(約764億円)に達し、前年比22.8%増になった。研究開発投資は2017年以降、CAGR(年平均成長率)39.7%で伸びており、2022年1年間で170億人民元(約3420億円)に達する予定。
今後もXiaomiは、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートホームから、スマート製造、スマート電気自動車、バイオニックロボットの開発を通じ、様々な場面で常にイノベーションを探求し、進化し続けるXiaomi テクノロジー・エコスフィアを構築していく考えだ。
■参考:犬型ロボット Explore the Possibilities with Xiaomi CyberDog
■参考:Xiaomi Pilot Technology | Test Drive