BEAMS「バーチャルマーケット」に5度目の出店!BEAMS社員40名体制の「バーチャル接客」舞台裏を公開 メタバース最新事例

株式会社ビームス(以下、BEAMS)はxR領域において業務提携を結ぶ株式会社HIKKYが2022年12月3日から18日(日)まで開催中のVRイベント「バーチャルマーケット 2022 Winter」に5度目となるバーチャルショップを出店していることを発表した。


バーチャルショップのモデルになった原宿店舗にバーチャル拠点を設置

今回でバーチャルマーケット5度目の出展となるBEAMSは、名古屋の街並みをイメージした「パラリアル名古屋」に登場。バーチャルショップのモデルとなったBEAMS HARAJUKU(東京都渋谷区)の店内にはバーチャル接客拠点を設け、BEAMS社員約40名が交代でバーチャル接客を実施している。

左:バーチャルショップの外観、右:バーチャルショップのモデルとなった「ビームス 原宿」

BEAMSバーチャル接客スタッフ、バーチャルマーケット2022 WinterのBEAMSバーチャルショップの前で

BEAMS原宿にはHerman MillerのチェアやLogicool Gのギアで仕上げたゲーミングライフスタイル空間を店舗利用者にも開放し、メタバースを身近に感じてもらえる機会を提供すると共に、バーチャルショップで出会った人がリアルでもスタッフに会うことができる場所として多くの人が来場している(バーチャル接客及び体験は12月16日まで)。また、Twitterアカウント@BeamsVketではバーチャル接客を担当した社員や会場の写真に加え、公募で選ばれたバーチャルモデル8名によるBEAMSのアバター用3D衣装のスタイリング写真を連日投稿している。

「ビームス 原宿」店舗3階にバーチャル接客&体験の拠点を設置
・バーチャル接客
12月16日(金)までの平日の日中にランダムに接客スタッフが登場。

・店舗利用者のバーチャル体験
BEAMS HARAJUKU 3階(東京都渋谷区神宮前3-24-7)にて、一般の人がバーチャルショップを体験できる。
12月16日(金)まで、11:00〜13:00、15:00〜17:00


アバター用3D衣装はバーチャルとリアルをリンクするスタイリング提案

リアル(実在)商品を3Dモデルに起こしたアバター用の3D衣装をスーツ、ワンピース、コート、ブーツ、バッグ、バラクラバ、アームウォーマーなど合計11型、バーチャルショップで販売している。オリジナルレーベルBEAMS FとDemi-Luxe BEAMSを中心に、いずれも全国の店舗及び公式オンラインショップで販売中の商品を3Dモデルに起こしたデジタルツイン商品で、スタイリングをリンクして見せることでバーチャルとリアルの垣根をなくしたファッションの楽しみ方を演出している。バーチャルショップ内では陳列された商品をクリックするだけでユーザーのアバターが商品を簡単に試着できる機能を実装している。

今回の3D衣装は人気アバター「水瀬」(mio3io)と「Grus」(久)の規格に合わせて制作しており、BEAMSバーチャルショップ1階ではそれぞれのアバターに着せてディスプレイしている。前回に続き3Dモデリングは、アバター用衣装の制作を手掛けるSELECT SHOP -Cornet-(こるねっと)によるものだ。

アバター用3D衣装と実在商品をリンクさせ、バーチャルとリアルの垣根を越えたファッションの楽しみ方を提案(アバター協力:Grus/久)

アバター用3D衣装と実在商品をリンクさせ、バーチャルとリアルの垣根を越えたファッションの楽しみ方を提案(アバター協力:水瀬/mio3io)

ビームスの店舗やビームス公式オンラインショップで取り扱いのあるアイテムをバーチャルでも着用できるようアバター用の3D衣装として販売

BEAMSバーチャルモデルのしおまるさんとチル・ミチルさんによるスタイリング

BEAMSバーチャルモデルのきりうさんによるスタイリング


模様替えゲームでバーチャル犬マスクをGET

ショップ2階ではホームセンター「カインズ」とのコラボレーションで、サンタに代わって子ども部屋を完成させる模様替えゲームを実施中。2分以内にチャレンジをクリアするともらえる、アバターに着用できる「バーチャル犬マスク」(デジタル賞品)が好評を得ている。さらにSNSキャンペーンに参加するとカインズの商品が当たるチャンスも実施している。

カインズとのコラボレーションフロアで模様替えゲームをクリアすると、バーチャル犬マスクがもらえる(撮影協力:ニードさん)

アバターに着用できる「バーチャル犬マスク」(デジタル賞品)

カインズで販売中のPet’s One by BEAMS DESIGNのペットウェアを着たワンちゃんたち


パラリアル名古屋で名古屋の魅力を発信

名古屋の街並みをイメージした「パラリアル名古屋」ワールドに合わせ、BEAMSと地元の企業やスポーツチームが共に名古屋・愛知の知られざる魅力を発信する人気企画「大名古屋展」のコーナーを店内1階に設置。名古屋グランパス・クロスプラス・中日新聞が参加し、グランパスくん・手前みそちゃん・ドアラの3キャラクターがそれぞれプリントされたコラボTシャツを販売している。

大名古屋展コーナーで「手前みそちゃん」が出題する大喜利と、頭に着けて遊べる「なりきりグランパスくん」

ユーザーは実物大のグランパスくんに手をかざすと出てくる「なりきりグランパスくん」を頭に着けたり、クロスプラスのZ世代デザイナーが開発したご当地キャラ「手前みそちゃん」が出題する大喜利に答えるなどして遊べるほか、同ワールド内のバーチャル名古屋駅前ではグランパスくんとバーチャルマーケット公式キャラクター「Vケットちゃん」が配布する、中日新聞初のバーチャル号外を手にとって読むことができる。バーチャル号外の紙面は11月30日に実際に発行された中日新聞の紙面と連動した内容となっている。

バーチャル名古屋駅の前で中日新聞の「バーチャル号外」を配るVケットちゃんとグランパスくん。号外の内容は実際の紙面と連動。


ダンスボーカルグループ学芸大青春がVketに降臨

BEAMSバーチャルショップ1階にはメタバースと現実世界を行き来するダンスボーカルグループ「学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)」のメンバーが共同生活をおくる自宅を再現した部屋が出現中。Tシャツ・パーカー・バッグ・キーホルダーなどマンガート ビームスとのコラボレーショングッズ全12種類の3Dモデルをバーチャルで手にとることができる。

12月10日にはメンバーがそれぞれのアバター姿でBEAMSバーチャルショップに降臨し、当選したファンとメタバース内で交流した。またメタバースカルチャーメディア「メタカル最前線」編集長アシュトンさんによる取材も行われ、後日記事が掲載される予定。

学芸大青春のメンバーが5人揃ってBEAMSバーチャルショップ内に降臨、メタバース内でファンと交流した


ルーフトップバーにスーツ姿のリーチャ隊長が登場

グラスを滑らせるギミックを使って憧れの「あちらのお客様から」シチュエーションを楽しめる屋上のバーには連日様々な人が遊びに来る。12月4日には大人気VR漫画家・バーチャル探検家のリーチャ隊長と共にバーを満喫するイベントを開催し、BEAMSのスーツを着て普段の探検服とは違うオーラを放つリーチャ隊長をひと目見に多くの人が集まった。たくさんの笑いとドラマが巻き起こる様子を描いた漫画が必見だ。

バーチャル世界での出来事を漫画で連日Twitterに投稿する人気VR漫画家リーチャ隊長が、BEAMSバーチャルショップでのイベントを描いた3部作(漫画の順番は右から左へ)


スマホ、PCで「BEAMSバーチャルショップ」にアクセス

下記URLより、スマートフォンやPCのブラウザから直接BEAMSバーチャルショップにアクセスできる。VR版で実装している機能の多くを省略した簡易版でありながら、複数人数で同時に参加できるマルチプレイやボイスチャットも可能で、BEAMSバーチャルショップを手軽に体験できる。オープンメタバースを提唱するHIKKYが開発したVket Cloudの技術で、VR機器やアプリを介さずに、誰もが簡単にバーチャル世界にアクセスできる環境を実現している。

対応環境
・スマートフォン
 -Apple iPhoneシリーズ:iPhone X以降 / iPhone SE(第1世代)以降 ※iPhone7やそれ以前のものには対応していない。
 -Android:Android 11.0以降 / RAM 8GB以上 / Google Pixelなら Pixel 5以降
・パソコン
 Chrome / Firefox / Safari / Edge等のWebブラウザが使用できるもの

https://winter2022.vketcloud.com/index.html?world_id=beams

関連サイト
BEAMS

ABOUT THE AUTHOR / 

山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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