BEAMSバーチャルショップがファッションのメタバース化を提案 世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット2021」に出店

株式会社ビームス(以下、BEAMS)はxR領域における業務提携を結んでいる株式会社HIKKYが2021年12月4日(土)から19日(日)の期間開催する「バーチャルマーケット2021」に、3度目となるバーチャルショップを出店することを発表した。

バーチャルショップではNetflix映画『浅草キッド』(12月9日より全世界独占配信開始)に見る昭和の浅草を再現したバーチャル浅草を体験できるほか、「ちびまる子ちゃん」、「ODD TAXI」、The Wonderful! design works.とのコラボレーション商品、今季のBEAMSスタイルを纏ったオリジナルアバターも加わり、リアル商品と3DCG商品の両方を揃えたVRならではのショッピングを楽しむことができる。また、今回も総勢44名のBEAMS社員が交代でショップスタッフのアバターを操作し、店内を案内する。


メタバースにおけるショッピングの楽しさを演出

BEAMSのバーチャルショップはメタバースシティーをテーマにした「パラリアル渋谷」というワールドの中にある。渋谷区にある実店舗BEAMS HARAJUKUをモデルにした外観の上部には、実店舗BEAMS T HARAJUKUを彷彿とさせる回転ディスプレイに商品が並ぶ。店舗外壁のアドベントカレンダーや、店舗横に待機中のタクシーなど、バーチャルならではのサプライズコンテンツにも注目。

バーチャルマーケット2021 パラリアル渋谷にあるBEAMSバーチャルショップ。画像は開発中のイメージ

1階ではBEAMSオリジナルアバターに加え、人気アニメ「ODD TAXI」とコラボレーションしたリアル商品とアバター、The Wonderful! design works.とコラボレーションしたアパレル商品、そして「ちびまる子ちゃん」原作35周年を記念したコラボレーションでアパレルや雑貨のリアル商品を販売する。16のリアル商品が3DCGモデルで再現され、ユーザーはアバターを介してそれらを手に取ることができ、さらにその姿を店内の鏡に映して見る現実さながらの感覚が、リアルとバーチャルがクロスオーバーするメタバースにおけるショッピングの楽しさを演出する。(3DCGモデルをピックアップできるのはVR版のみ)

BEAMSオリジナルアバターは今回初の試みとして、実際の今季(2021年秋冬)のルックをそのまま纏ったアバターを2種類、それぞれ3000円(税込)で販売する。店舗中央に展示されるアバターに触れるとBEAMS公式オンラインショップが表示され、アバターが着用しているアイテムの実物が購入可能で、ワードローブのメタバース化を提案する。



2階には12月9日(木)よりNetflixにて全世界独占配信されるNetflix映画『浅草キッド』とのコラボレーションで、昭和の浅草にタイムスリップしたような体験ができる「バーチャル浅草」が出現する。劇中で大泉洋と柳楽優弥が見事に披露したタップダンスを自身のアバターで踊る体験や、巨大なガラポンを回して特別なプレゼントが当たる福引抽選など、黄昏時の街歩きを楽しめる。

バーチャルマーケット2021内、BEAMSバーチャルショップ2階のバーチャル浅草。12月9日より全世界独占配信されるNetflix映画「浅草キッド」とのコラボレーションで、様々なギミックで劇中の世界観が楽しめる。(いずれのギミックもVR版のみで、スマホ・PCブラウザ版ではない)


バーチャルスタッフによる接客

BEAMS社員が交代で、会期中の月〜土曜日、10:00〜16:00の間で、BEAMSのバーチャルショップを案内する。ヘッドセットとコントローラーを使ってスタッフアバター2体の身振り手振りを操作し、ヘッドフォンとマイクを通してユーザーと音声で会話をしながら、リアルタイムで接客にあたる。接客のプロである実際のショップスタッフを中心に、毎回多く来店する海外のユーザーを考慮し、英語が得意なスタッフを多く動員。総勢44名の社員が参加する。また、今回は初めて、BEAMSバーチャルショップのスタッフが発信するTwitterアカウント @BeamsVketを開設し、接客時間や店舗の楽しみ方についてお知らせする。なお、スタッフアバターによる接客はVR版のみで、スマホ・PCブラウザ版ではない。


スマホやPCのブラウザからアクセス可能

下記URLより、スマートフォンやPCのブラウザから直接BEAMSバーチャルショップにアクセスできる。VR版で実装しているギミックの多くを省略した簡易版でありながら、複数人数で同時に参加できるマルチプレイやボイスチャットも可能で、BEAMSバーチャルショップを手軽に体験できる。

Vket Cloud版の開発中のイメージ。Vket Cloudを実装し、スマホやパソコンのブラウザから誰もがBEAMSバーチャルショップを体験できる。
対応環境
・パソコン
Chrome / Firefox / Safari / Edge等のWebブラウザが使用できるもの

・スマートフォン
 - Apple iPhoneシリーズ:iPhone6s以降、iPhone SE(第1世代)以降 ※iPhone6やそれ以前のものには対応していない。
 - Android:Android 7.0以降、RAM 3GB以上


バーチャルマーケット(通称Vket)について

バーチャルマーケットはメタバース上にある会場で、アバターなどのさまざまな3Dアイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いできる世界最大のVRイベント。2018年より開催され、日本はもとより世界から100万人を超す来場者を誇り、ギネス世界記録にも認定されたメタバースの先駆け的イベント。商品売買の他にも、会場内で乗り物に乗ったり、映画を見たり、音楽ライブに参加するなど、メタバースならではの”体験”を提供。さらに来場者間で音声によるコミュニケーションが可能で、現実世界で一緒に街を巡っているかのような臨場感が楽しめる。


3Dデータ商品の個人間売買を目的に始まったバーチャルマーケットですが、近年ではメタバース事業に参入したい大手企業によりリアル商品の販売も充実し、VRコマースの新たな可能性を創出している。

バーチャルマーケット2021は2021年12月4日(土)~12月19日(日)の期間に開催する(計16日間)。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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