テクノロジーと身体表現の関係を、MPLUSPLUSの活動から紐解く。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、2023年9月16日(土)から11月19日(日)まで、音・映像・光によるステージ演出で活躍するMPLUSPLUS(エムプラスプラス)による展覧会「Embodiment++(エンボディメント・プラスプラス)」を開催する。
MPLUSPLUSは、これまでに大規模なステージパフォーマンスのLEDを用いた演出や「アメリカズ・ゴット・タレント」でのパフォーマンスにも参加し、代表の藤本実氏は「光の振付師」として東京2020パラリンピック開会式に参加したことでも知られている。楽曲にはサウンドプロデューサー・ケンモチヒデフミ氏も参加。多様な研究者やアーティストも参加し、テクノロジーによって拡張しゆく未来の「身体性」を考える。
人間を超えるロボットによるパフォーマンス作品を披露
このプログラムでは、MPLUSPLUSが新たに挑戦する、人間を超えるロボットによるパフォーマンス作品を披露。さらに、これまで開発してきたプロダクト約10種類を初めて総合的に紹介。アート&テクノロジーによる新しい鑑賞体験を提供するとともに、デバイスやシステム等にあるテクノロジーと表現との関係性が体験できる。
また、会期中には、「テクノロジーによる身体の拡張」を、研究者やアーティストとともに考えるトークも開催する。
▶︎オープニング記念トーク
「アート&テクノロジー:次世代に広がる表現とシーン」
9月16日(土)19:00-21:00
出演:後藤映則氏(アーティスト/武蔵野美術大学准教授)、ryo kishi氏(アーティスト)、藤本実氏(研究者、アーティスト/MPLUSPLUS)
企業とのコラボレーションや、大規模なステージパフォーマンス、そして個の表現まで。次世代のクリエイターがみる、アート&テクノロジーの表現の可能性を考える。
▶︎「人間拡張工学によって変わる、経験と表現(仮)」
9月29日(金) 19:00-21:00
出演:稲見昌彦氏(東京大学 総長特任補佐・先端科学技術研究センター 副所長/教授)、藤本実氏(研究者、アーティスト/MPLUSPLUS)
藤本氏が挑戦する「人間を超えるダンス・パフォーマンス」とともに、これからの身体拡張・ヒューマンインターフェースの可能性について考える。
MPLUSPLUS「Embodiment++」
会期:2023年9月16日(土)~11月19日(日)13:00~19:00 入場無料
※月曜休館(祝日の場合は開館、翌平日休館)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
公式サイト:https://ccbt.rekibun.or.jp/events/mplusplus-embodiment
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
藤本実氏
研究者、アーティスト/MPLUSPLUS株式会社代表取締役社長
1983年生まれ。自身もダンサーとしてパフォーマンスを行い、神戸大学大学院博士課程にてウェアラブルコンピューティングを研究。東京工科大学での教員経験を経て、2013 年にMPLUSPLUS株式会社を設立。自らがダンサーであるという特徴を活かし、ライブパフォーマンスにおいて新しい表現を可能とするシステム開発・舞台演出を行っている。東京2020パラリンピック開会式に「光の振付師」として参加。2010年には光によって身体表現を拡張するプロジェクト「Lighting Choreographer」をアルス・エレクトロニカ(オーストリア)で発表。2021年には、個展『MOVIN’』を開催。身体拡張を空間に応用した高さ7メートルの巨大新作インスタレーション「Humanized Light」を発表した。
http://www.minorufujimoto.com/
MPLUSPLUS
クリエイティブ・テクノロジスト集団
演出家、振付師、サウンドクリエイター、ロボティクスエンジニア、ハードウェア/ソフトウェアエンジニアなどの幅広い領域のクリエイターらによるクリエイティブ・チームとして2013 年に設立。独自の無線同期の安定性、音・映像・光を駆使した演出ノウハウを武器に、新たな表現や開発を行う。カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™をはじめ、国際的なイベントや企業の企画までステージパフォーマンスに関する多数の総合演出を担当。オリジナルプロダクトによるパフォーマンスを展開するM++DANCERSのほか、2022年には、オリジナルプロダクトやノウハウを実装するMPLUSPLUS STAGEも創設。同年には「アメリカズ・ゴット・タレント」にてパフォーマンスを披露。
https://www.mplpl.com/