音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」をUSENの音楽配信サービスで配信開始

シオノギヘルスケアとピクシーダストテクノロジーズは「ガンマ波サウンド」の取り組みの強化の一環として、店舗BGMやDX化を推進するUSENが展開する音楽配信サービス「USEN MUSIC」とアプリ「OTORAKU -音・楽-」にガンマ波サウンド専用チャンネルを開設し、2024年3月19日から楽曲の配信を開始した。

「ガンマ波サウンド」とは

ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬は2021年より、感覚刺激による脳のリズム活動の変化に着目した新しいサービスの開発に向けた共同研究に取り組んでおり、ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬が共同開発した「ガンマ波サウンド」は、テレビやラジオなど、日常のあらゆる音をリアルタイムに40Hz変調を施すことで、日常生活を送りながら認知機能ケアに役立つことを期待して研究が進められている。

40Hzの周波数は、ヒトが記憶や推論などの問題解決型の思考をしているときに現れる脳波「ガンマ波」と同じ帯域であり、認知機能障害時には、脳内で認知機能を発揮するのに必要とされる脳の特定のリズム活動(ガンマ波)が低下していることが特徴の一つとして報告されている。40Hz周期の音の呈示によって、マウスの認知機能が改善した研究結果や、ヒトを対象とした臨床試験においても認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する研究結果が得られており、40Hz周期の音は世界的に注目をされている。

一方、これまでの研究で用いられた40Hz音は音声情報などを含めることの出来ない単調なパルス音であり、毎日聞き続けるのは難しく、日常生活の中に取り込みづらい可能性があった。この課題を解決するため、ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬は、テレビやラジオなどの音をリアルタイムに40Hz変調を施すことができる特殊な技術、ガンマ波変調技術を用いた「ガンマ波サウンド」を開発した。

「ガンマ波サウンド オリジナル楽曲の制作・配信」について

シオノギヘルスケアとピクシーダストテクノロジーズはガンマ波サウンドのオリジナル楽曲「メモリー(ガンマ波サウンド Edit)」・「トゥモロー(ガンマ波サウンド Edit)」の2曲を、現代音楽の最前線で活躍する個性的で多様なミュージシャンの作品を提供するBLACK CAT WHITE CATと制作。 2023年9月18日からより、Spotify・Apple Podcastなどで、世界中の人々が聴けるように配信している。



2024年3月19日より、USENの次世代BGM音楽配信サービス「USEN MUSIC」と、レコチョクとUSENが共同運営する業務用BGMアプリ「OTORAKU -音・楽-」にて、専用チャンネル「認知機能ケアを目指すガンマ波サウンド」(ジャンル「季節音楽/ショッパーズ・ツール」内)を開設し、上記2曲の配信を開始した。

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ロボスタ編集部

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