NTTドコモのモバイル社会研究所は、2024年4月22日「SNS利用に関する調査レポート」を発表した。調査は代表的なSNSの「LINE」「X」「Instagram」「Facebook」「TikTok」「スレッズ」の利用率について調査。その結果、全年齢層ではLINEが最も多く84.9%となり、X、インスタグラム、Facebookが続いた。10代をみるとTikTokが伸びていて、スレッズも利用率が上昇している。
全年齢層ではLINEの利用率が84.9%、X、インスタ、FBがつづく
調査は代表的なSNSの「LINE」「X」(旧Twitter)「Instagram」「Facebook」「TikTok」「Threads」(スレッズ)の利用率(月に1回以上利用)について調査。その結果、LINEが最も多く84.9%となった。
続いて多かったのは「X」(旧Twitter)で 43.6%、Instagramが42.1%、Facebookが21.8%と続いている。またTikTokは18.0%だった(図1)。2023年7月にサービスが開始されたThreads(スレッズ)の利用率は5%程度だった。
10代はTikTokが伸びる(約6割)、Threadsは約2割
年代別のSNS利用率を見てみると、「LINE」が10~70代まで全ての年代で幅広く利用されていることが明らかになった。10代~70代は8~9割が利用しており、60代で81.5%、70 代でも75.5%だった。
「Instagram」と「X」(旧Twitter)はどの世代でも同じくらいの利用率だった。両方とも10代~20代の若年層に人気で、7~8割が利用している。30代でも約6割。
「TikTok」は若年層に人気があり、10代の利用率は55%で2023年の調査に比べると12ポイント以上増加した。また20代の33.7%が利用しており、昨年よりも12ポイント増加。30代の利用率は22.3%で昨年よりも12ポイント増加し、若年層に普及しつつある。
また2023年7月にサービスが開始された「Threads」(スレッズ)の利用率も今年から調査に加えた結果、全体での利用者はまだ5%程度と多くないものの、10代では約2割が利用していて、Facebookよりも利用率は高かった(図2)。
10代のTikTok利用:2020年には2割だったが、4年で大きく増加
10代の「TikTok」の利用率については、2020年から経年で調査している。2020年には10代でのTikTok利用率は2割程度、年々増加して2021年に約3割、2022年に約4割、2024年に約6割となった(図3)。10代を中心とした若年層に「TikTok」の利用が着実に浸透しつつあることがわかる。
モバイル社会研究所では「モバイル社会白書」を発行しており、SNSの利用方法など詳細を掲載している。
調査方法 WEB
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6440
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年1月