TOPPANがバーチャル鉄道ジオラマ「鉄バース」を開発 メタバースで鉄道車両を走らせて楽しむ世界、β版を公開

TOPPANは、ユーザーが仮想空間で自由に鉄道車両を走らせ楽しむことが可能なバーチャル鉄道ジオラマのメタバースプラットフォーム「鉄バース」を開発。本格的な提供開始に先立ち、2025年2月21日から4月11日までβ版を公開した。

なおβ版の公開期間中、鉄道風景を撮影した写真作品を募集する鉄道情景コンテスト「鉄バース 情景写真コンテスト」も同時開催する。

「鉄バース」β版(1) 3D鉄道車両ラインナップ ※アイマジック社 技術提供・監修


仮想空間の最新技術を結集

鉄道ファン市場はコロナ禍を経て観光・旅行需要の復調などもあり近年さらに拡大している。様々な楽しみ方が提案される中で、その1つとしてメタバースなどのバーチャルを活用したサービスの実証やサービス提供も始まっている。

TOPPANグループは、高精細な画像データ処理や3D計測などの技術による正確な空間表現、安全・安心に利用できる高度なセキュリティ認証などの自社技術と、幅広い顧客ネットワークやソリューションを活かし、文化・観光・教育・製造・エンターテインメントなど様々な分野におけるメタバースサービスの構築、普及に取り組んでいる。また、コンテンツホルダーとファンの新たな接点を創出するサービスとしてアスリートやアーティスト、キャラクターなどの公式フォトコンテンツを活用してオリジナルグッズを制作できるサービス「MINTSUKU」の提供や、2024年1月の英国Cross Media社の子会社化を契機とした日本のコンテンツホルダーにおける英国をはじめとした海外展開、IP管理・支援などを行っている。

これらの背景により、TOPPANは、「鉄道」を対象としたファンダムに着目し、バーチャル鉄道ジオラマをテーマとしたメタバースサービス「鉄バース」β版を期間限定で公開した。本サービスは、メタバース上のジオラマ空間の中で、ユーザーが好きな風景の中に、リアリティのある3D鉄道車両を走らせたり、撮影したりするなど自由に鉄道を楽しむことが可能で、PCがあれば手軽に利用することができる。


「鉄バース」β版の特長

高精細なバーチャル鉄道とジオラマ空間でメタバースならではの没入体験を提供

TOPPANがこれまでデジタルアーカイブなどを通して培ってきた再現におけるノウハウと高精細な3D制作プラットフォーム「Unreal Engine」を掛け合わせ、高精細かつ正確に再現した3D鉄道車両とジオラマを組み合わせたメタバース空間を提供する。メタバース上の鉄道ジオラマ空間は360度自由な視点で鑑賞できる機能が実装されており、自身が鉄道ジオラマの世界に入り込んだような感覚で風景や走行する鉄道車両を眺めることができる。


「鉄バース」β版(2) 3D鉄道車両ラインナップ ※アイマジック社 技術提供・監修
現実の鉄道ジオラマでは難しい設定やアングルで写真撮影・シェアが可能

「鉄バース」β版 時間帯変更イメージ

「鉄バース」では、走行する鉄道車両の速度調整、車両の入れ替え(5種より選択)、視点の切り替え、時間帯の変更などの設定が手軽にできる。また、写真撮影機能ではユーザーが設定した自分好みの車両や空間を撮影が可能。現実空間では難しい設定やアングル変更なども可能とすることで、バーチャルならではの鉄道ジオラマ空間の楽しみ方を提案する。

「鉄バース」β版の概要

β版公開期間 2025年2月21日~4月11日まで期間限定で公開
利用方法 公式サイトURLから会員登録不要で利用が可能。利用にはPCが必要。推奨環境等については公式サイトを確認。
利用料 無料


鉄道情景コンテスト「鉄バース™情景写真コンテスト」概要

β版の公開期間中、「あなたの心に残った風景」をテーマに鉄道を題材にした写真作品を募集し最優秀作品を決定する。

イベント名 鉄道情景コンテスト「鉄バース 情景写真コンテスト」
募集期間 2025年2月21日~2025年4月11日
結果発表 025年4月下旬以降(予定)
応募方法 指定のハッシュタグを入力の上、Xで写真作品を投稿することで応募が可能


「鉄バース」アンバサダーについて


「鉄バース」のアンバサダーには等身大の鉄道愛で親しまれているホリプロマネージャーの南田裕介さんを起用。「鉄バース 情景写真コンテスト」の最優秀作品選出の協力をはじめ、プロモーション動画への出演など、アンバサダーとして「鉄バース」の様々な情報発信を行う。

今後の目標

TOPPANは、「鉄バース」β版の限定公開終了後、ユーザーアンケートなどに基づくニーズ抽出や運営方法の改善などを行い、2026年春から本サービスの提供を開始する。今後は、カスタマイズが可能な空間構築機能などをはじめ様々な機能を実装し、メタバース上でいつでもどこでもファンが繋がることができるコミュニティ形成の場を提供していくとのことだ。

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ロボスタ編集部

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