今年もWRC「ラリージャパン2025」11月に開催!初の市街地で全開アタックが豊田市で実現、見どころ紹介

今年もFIA世界ラリー選手権(WRC)「フォーラムエイト・ラリージャパン2025」を愛知・岐阜で開催される。期間は2025年11月6日(木)から9日(日)までの4日間。4年連続で愛知・岐阜で開催される本大会のコンセプトは『体感するラリー』。

大勢の観客に声援を送られるトヨタGRチームのラリーカー。岩村本町通りリエゾン応援エリアにて(フォーラムエイト・ラリージャパン2024)。 ©ロボスタ

山岳と市街地を合わせて16か所の観戦エリアが用意され、ラリーカーを整備するチームの拠点「サービスパーク(豊田スタジアム)」などのチケットが発売される。チケットは先行抽選予約の申込みが2025年8月12日(火)まで。開催地の住民向け先行抽選(8/16~19)を経て、一般先着販売は2025/8/23(土) 10:00~。(チケット情報はこちら(チケットぴあ)

昨年の「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」、恵那SSを走る勝田貴元選手(トヨタGR)。©ロボスタ

昨年の「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」で年間チャンピオンに輝いたティエリー・ヌービル選手(ヒョンデ)。鞍ヶ池シェイクダウンにて。©ロボスタ

2025年7月17日、池袋で開催概要発表会が実施され、約70名の報道関係者が集まった。発表会には、ゲストにラリードライバーの新井敏弘さん、コ・ドライバーの梅本まどかさん、MCにピエール北川さんが登壇。更に、アニメの聖地らしく「頭文字D」の藤原拓海役で知られる声優の三木眞一郎さんもゲストで登場した。


ラリージャパン2025実行委員会会長を務める太田稔彦豊田市長は「競技の魅力」「ラリーと地域一帯の盛り上がり」「観戦者のラリーへの参加感」の3つのコンセプトでラリーの楽しさを体感することで、ラリーへの理解を深め、共感や楽しさを創出、ラリー文化の醸成を高めたい」と語った。

ラリージャパン2025実行委員会会長を務める太田稔彦豊田市長


今年の「ラリージャパン2025」主な変更点(見どころ)


市街地コースSSSはラリージャパン史上初の試み

昨年と比較して、最も大きな変更点は、豊田スタジアムのピッチ上(サッカーグラウンド)に敷設されていた特別コースが今年はなくなったこと。その代わり、今年は夜間の豊田市街を疾走して豊田大橋でフィニッシュする初の「市街地」での豊田市SSS(スーパースペシャルステージ)が見どころのひとつになる。

昨年、豊田スタジアムのピッチに敷設された特設コースが最大の見どころのひとつだったが今年はなくなった。©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool


鞍ヶ池公園のシェイクダウン+SSS

ラリーカーのセッティングやメンテナンスを行う拠点サービスパークが設営されている豊田スタジアムに近い鞍ヶ池公園では毎年シェイクダウンが行われる。シェイクダウンとはセッティングを確認するためのいわゆるテスト走行(試走)のこと。本番の前に行われるものの、本番前のチェックのためほぼ本気の走行が見られることと、通常のスペシャルステージ(SS)では、1台が1回ずつ走るのみだが、シェイクダウンはセッテイングを変えて何度もコースを走行するため、お気に入りのドライバーやチームの走りが何度か見られるチャンスがある。


また、「ラリージャパン2025」では鞍ヶ池公園がシェイクダウンのあと、スーパースペシャルステージ(SSS)として1本目の本番走行の舞台となる(11月6日(木))。


季節はずれの桜とラリーカー、岡崎中央総合公園でのSSSを昼間に開催

他にも、四季桜で知られる豊田市小原地区の小原SSを新設。また、昨年は夜間に走行した岡崎中央総合公園での岡崎SSSが、一昨年と同様に日中での開催に変更される。

岡崎中央総合公園のSSSで駆け抜けるカッレ・ロバンペラ選手(トヨタGR)。迫力の写真が撮れるチャンスも!!「ラリージャパン2023」にて。©ロボスタ

また、伊勢神トンネルSSは昨年と逆走するコースとなっている(トンネル内やトンネルすぐの周辺に観覧エリアや撮影スポットはない)。

伊勢神トンネルSSは昨年(写真)とは逆走になる。写真はオイット・タナック選手(ヒョンデ)。©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool


オープニングセレモニーは豊田市駅前で開催

昨年までは豊田スタジアムの特設コースで行われていたオープニングセレモニーが、今回は11月6日(木)に豊田市駅前で初開催。ラリーカー50台が豊田市駅前に集う迫力の光景が見られそうだ。

イメージ。「ラリージャパン2024」での豊田市駅前周辺のファンとの交流のひとコマ。©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

昨年のイメージ。©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

その他、見どころや観戦情報など、続報が入り次第、ロボスタでもお伝えしていくのでお楽しみに。

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神崎 洋治
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神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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