高橋智隆氏が語る「ロボットクリエイターに必要な素質」とは? ヒューマンアカデミーロボット教室の新コースは9月開始

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ヒューマンアカデミー株式会社は、「ヒューマンアカデミーロボット教室」において、新たにセンサーとマイコン、モーターの組合せで本格ロボットを製作する「アドバンスプログラミングコース」を、2017年9月より開講することを発表し、本日東京ビッグサイトにて記者発表会を開催した。


ヒューマンアカデミーでは、ロボットクリエイターの高橋智隆氏をアドバイザーに迎え、2009年6月にロボット教室を開始。全国でのフランチャイズ教室の展開と共に教室数は拡大し、現在では全国に1,000教室以上、在籍生徒は15,000名を超えるまでに成長を遂げている。
記者発表会には高橋氏も出席し、教育の未来についても語った。


ロボットを学ぶということ


ロボットクリエイターの高橋智隆氏。株式会社ロボ・ガレージの代表取締役、東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授でもある。

高橋智隆氏が世界一のロボットクリエイターであることは多くの人が認めるところだろう。一説によれば人生ゲームで新しく生み出された「ロボットクリエイター」という職業は高橋氏がモデルになったそうだ。
世界一売れた二足歩行ロボットであるデアゴスティーニの「週刊ロビ」、ロボット宇宙飛行士「キロボ」、再来月にはノルウェイのフィヨルド登頂のチャレンジも行われる「エボルタ」、そしてロボット電話「ロボホン」など、数々のロボットを手がけており、「高橋ロボットのファン」は日に日に増え続けている。


高橋氏が開発した「週刊ロビ2」は今年の6月発売

高橋氏は、研究・設計・デザイン・製作までを一人で行うことで知られている。


作業部屋には山のように工具や部品を入れるケースが並んでいるそうだ。


高橋氏は記者発表会の中で「ロボットを学ぶということ」というタイトルで、過去の自身の体験をベースに、将来のIT人材を生み出す「ヒューマンアカデミー ロボット教室」の重要性を語った。

高橋氏

私の原点は6歳の頃にあります。両親の教育方針で超合金を買ってもらえなくて、自分で画用紙やブロックで欲しいロボット・ロケットを作らざるを得なかったんです。

高橋氏の幼少期。画用紙で作られた車やロボットが並んでいる。

ただ、そうこうしているうちに自分で作った方が思い通りのものができるようになってきました。欲しいものを作るということを繰り返したことで空間認識能力が異常に発達しまして、大学入試では立体図形が出てくると何の苦もなく解けてしまうというメリットもありました。

私の環境は特にエンジニアリングに親しむ環境ではなかったんですが、画用紙やブロックを使いながら工作少年として過ごしていく中で、ロボット開発に繋がるような技術や能力を知らないうちに養ってきたのかなと思います。



2009年に始まったこのロボット教室だが、高橋氏は当時から次世代の人材を育てる必要性を感じていたという。

高橋氏

それまではロボットの即戦力となる人材を育てようと思うと、系統立てて「アクチュエイターを学ぼう」、「センサーを学ぼう」とロボット工学の教科書のようなものを考えて、それを順番に教えていくことを目指してしまっていたんですね。
すると、残念ながら子供にとっては少しも面白くないカリキュラムになってしまっていたわけです。

ロボット教室を開設するにあたって、子供の学びの一番最初のステップとして大事なことは楽しいことだと考えました。そこで、恐竜やカブトムシなど、子供が飛びつきたくなるようなロボット教材を中心に考案してきました。熱中して作っているうちに、気がついたら学べている、というものです。

そして昨今になり「人工知能」「IoT」「ビッグデータ」というワードが飛び交うようになり、この先のカリキュラムを作っていこうということで、今回の発表に繋がりました。


今回のカリキュラムでは、ロボットを組み立てていくだけでなく、それをプログラミングして動かすということを学ぶことができる。タブレット上でビジュアルプログラミングができる「アドプログラマー」という独自のプログラミングツールを使い、文字入力なしに直感的なプログラムを組み立てることができるという。


カリキュラムで使われるロボットの作例で、木琴を演奏するロボット。下に敷かれた紙の白黒の線と足裏のセンサーから現在の場所を把握し、体全体を移動させながら木琴を演奏していく


タブレット上でビジュアルプログラミングをしながら、技術を学んでいくことができる


ロボットクリエイターに必要な素質とは?

記者発表会の最後に行われた質疑応答で「ロボットクリエイターに必要な素質は何か。そして今回のカリキュラムでそれは醸成できるか」という質問を投げかけてみた。

高橋氏

私が常々感じていることは、手を動かす中で、新しい課題が見つかって、それを解決する中で発明が生まれるということです。
そのため、実際に手を動かして物を作っていく必要があります。ブロックは子供でもそれが簡単にできますし、試行錯誤ができる素材です。

今回のカリキュラムでは、物を手に持ち、自分で作り上げていきながらプログラミングも一緒に学んでいくことができます。

今までロボットの分野が抱えていた課題は機械系・情報系の学生、電気系、デザイン系全てが分断されているということでした。それをロボットとプログラムを一緒に学んでいくことで、分野を跨いだ思考ができる。それこそが将来のロボットクリエイターに必要な素質だと思っています。



「ヒューマンアカデミー ロボット教室」では、これまで展開してきた「プライマリーコース」、「ベーシックコース」、「ミドルコース」、「アドバンスコース」の4つのコースの中でも最上級コースである「アドバンスコース」を、今年9月より「アドバンスプログラミングコース」とリニューアルし、プログラミング学習を学ぶカリキュラムとして新たに展開していく。対象はベーシックコース・ミドルコースを修了した小学3年生~、受講期間は24ヶ月で授業料は月9,000円(別途教具代、テキスト代)となっており、1ヶ月に2回の授業が行われる。
カリキュラムを通じ「ロボットの天才」の思考に触れることで、子供たちは将来どのような成長を遂げていくのか。未来のロボットクリエイターはこの教室から生まれてくるのかもしれない。

《ロボットスタート株式会社》
ロボットスタート株式会社

ロボットスタート株式会社

ロボットスタートはネット広告・ネットメディアに知見のあるメンバーが、AI・ロボティクス技術を活用して新しいサービスを生み出すために創業した会社です。 2014年の創業以来、コミュニケーションロボット・スマートスピーカー・AI音声アシスタント領域など一貫して音声領域を中心に事業を進めてきました。 わたしたちの得意分野を生かして、いままでに市場に存在していないサービスを自社開発し、世の中を良い方向に変えていきたいと考えています。

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