2019年5月7日、Google I/O 2019で発表されたGoogle Assistant/Google Home関連のトピックスに続いて、開発者向けのトピックスを紹介する。
検索とアシスタントで存在感を高める
「How to」に関する質問に対応する
How−toマークアップの対応が発表された。WebページにHow-toマークアップページを追加することで、モバイル検索やGoogleアシスタント搭載のスマートディスプレイでリッチな検索結果として表示されるようになるというもの。
また、Webサイトを運営していない動画コンテンツ制作者向けに、YouTubeビデオのタイトル、テキスト、タイムスタンプを含む簡単なスプレッドシートをアップロードするためのHow-toビデオテンプレートも公開された。
これらを対応しておけば、Androidやスマートディスプレイで検索された時に、ステップバイステップで何かのやり方を解説するコンテンツが表示されるようになる。
アシスタントとアプリケーションとの簡単な連携
App Actionsの活用
Google Assistantからスマホアプリケーションの適切場場所にディープリンクさせる「App Actions」を活用しやすくするため、ヘルス&フィットネス、ファイナンス&バンキング、ライドシェアリング、フードオーダーの4つの新しい組み込みインテントが発表された。
これらを使用すると簡単にアプリと音声アシスタントとを統合できる。具体例として「Hey Google, start my run in Nike Run Club」とGoogle Assistantに伝えると、Nike Run Clubアプリが起動する。この実装はActions.xmlファイルの追加により、1日もかからずに完了できたという。
スマートホームデバイスの開発
スマートディスプレイのインタラクティブスクリーン活用
Google Assistant搭載デバイスの画面を制御する「Interactive Canvas」の開発者プレビュー版が発表された。スマートディスプレイおよびAndroidで動作する。
技術的にはHTML、CSS、JavaScriptなどWEB開発者におなじみのものが使われる。
スマートホームデバイスのローカル通信
Local Home SDKのプレビュー版を使うことでスマートホームのコードをクラウドを利用せず、ローカルで実行できる。これにより速度と信頼性が向上する。
現在Philips、Wemo、TP-Link、LIFXなどのパートーナーとテスト中で、2019年6月には一般公開予定。
セットアップをよりシームレスにする
Local Home SDKを活用することでユーザーのセットアップをシームレスにすることが可能になる。GE Smart Lightから始まった取り組みが多くのパートナーに拡大している。
興味のある開発者は問い合わせできる。
Google Assistant Connectを使ってデバイスをスマート化する
CES 2019で発表されたプレビュー版「Google Assistant Connect」。デバイスメーカーがGoogle Assistantを手頃な価格で簡単に実装するためのプラットフォームで、2019年中に詳細を公開することが発表された。
スマートホームデバイスの種類拡大
スマートホームデバイスについて、18の新しいデバイスタイプ、3つの新しいデバイス特性が利用可能になった。
新デバイスタイプとして、ボイラー、カーテン、ガレージドア、電子レンジ、セキュリティシステム、シャッター、シャワー、バルブ、湯沸かし器、窓などが追加され、全38種類のデバイスタイプとなった。
新デバイス特性としてLockUnlock、ArmDisarm、Timerが追加され、全18のデバイス特性となった。
Source:Google Developers Blog