業界初!ロボット専用繊維外装を手がける「ロボカバー」サービス開始、ビッグワン

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業界初!ロボット専用繊維外装を手がける「ロボカバー」サービス開始、ビッグワン
  • 業界初!ロボット専用繊維外装を手がける「ロボカバー」サービス開始、ビッグワン
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株式会社ビッグワンは2025年12月17日(水)、ロボットの外装デザイン・設計・制作に特化したスタジオ「ロボカバー」を新設し、ロボットメーカーおよび導入企業向けに本格サービスを開始することを発表した。
同社は映画・CM・テーマパーク分野で実績をもつ特殊造形スタジオ「ゼペット」の技術と、コンピュータ横編機「ホールガーメント」を組み合わせ、機能を損なわず第一印象を高める「魅せるロボット外装」を提供する方針だ。

市場拡大で「外装」の重要性が増大

ロボット市場は清掃・搬送・受付・警備・案内など人前で稼働する領域へ拡大している。機能差が縮小する中で、安心感・親しみやすさ、空間・ブランドとの調和、動作と連動した機能美が採用可否に直結する。
ロボカバーは用途やブランド戦略、展示計画まで踏まえて外装を設計し、「機能性の存在」から「選ばれる存在」への転換を支援する。

ゼペットの造形とホールガーメントによる繊維外装

グループ会社のゼペットは1984年創業で、映画・番組・ゲーム・テーマパーク領域のメジャータイトルに多数関与してきた。
元円谷プロダクション代表取締役副社長の岡部淳也が関わった「ウルトラマンゼロ」や、NHK「おかあさんといっしょ」(2022年~)の主要キャラクター制作などで培った、一瞬で心を掴むデザイン力と精密な造形技術をロボット産業に展開する。

さらに、ホールガーメントを用いたロボット専用の繊維外装を研究開発中だ。関節可動を妨げにくい柔軟性、人肌や衣服に近い質感、ブランドカラーやパターンの織り込みといった特長を備える。
国内でロボットに特化して繊維外装を手がけるスタジオとして、ロボカバーは業界初を掲げる。
なお、ホールガーメントは島精機製作所の登録商標である。

一貫対応と既存機カスタマイズ、協業も募集

ロボカバーは構想、デザイン、3Dデータ、造形、彩色、取付まで一貫対応し、試作1体からシリコン型・金型による量産まで支援する。材料は3Dプリント材、樹脂、FRP、金属、シリコン、人工皮膚など幅広く提案可能。
NDAの締結や著作・意匠・守秘などの知財管理にも対応。既存ロボットのリニューアルにも対応し、カラー変更やロゴ追加などの短期リフレッシュから、形状・カラー・発光パーツまで再設計する外装フルカスタム、装飾品や小物制作までを提供する。

新規開発だけでなく、すでに稼働中のロボットのリニューアルも承るとしていて、メルセデス・ベンツに対するAMGのように、既存機の価値を引き出すサービスだ。
企画段階からの相談、展示会・実証実験に向けた短期開発、ブランド刷新に合わせた再設計などの要望を受け付けている。

《ロボスタ編集部》
ロボスタ編集部

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