JAXA公募で東北大学が代表機関のプロジェクトにアステリアARTも参画 月面移動作業ロボットのシミュレーション環境構築を担う

JAXA公募で東北大学が代表機関のプロジェクトにアステリアARTも参画 月面移動作業ロボットのシミュレーション環境構築を担う
  • JAXA公募で東北大学が代表機関のプロジェクトにアステリアARTも参画 月面移動作業ロボットのシミュレーション環境構築を担う
  • 月面ロボットの計画図
  • 月面環境を再現したArtefactsのシミュレーション
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アステリア株式会社の連結子会社であるアステリアARTは、JAXAが公募した「宇宙戦略基金事業」(第二期)のプロジェクトに、連携機関として参画することを2026年4月27日発表した。

本プロジェクトは東北大学が代表機関として採択されたもので、「電子ビームレゴリス凝固技術及び月面移動作業ロボットシステムの開発」という技術開発課題に取り組む。

月面インフラ構築に向けた革新的技術の確立へ

月に眠る豊富な鉱物資源の活用を目指し、持続的な拠点構築に向けた月面探査が近年世界各国で加速している。将来の月面活動において、着陸・移動・居住を支えるインフラ整備は不可欠だが、地球からの資材輸送に伴う莫大なコストが最大の障壁となっている。

本プロジェクトは、月面に存在するレゴリス(月面の表土)を電子ビームで溶融・凝固させ、着陸パッドや走行路などの月面インフラを現地で直接構築する革新的な技術の確立を目指すものだ。

月面は真空・極低温・微小重力といった過酷な環境であり、実機による検証には膨大なコストと時間が伴う。そこでアステリアARTは、ロボットアプリケーション向け継続的シミュレーションプラットフォーム「Artefacts(アーテファクツ)」を活用し、月面環境を再現するとともに、その環境下でのロボット動作検証をソフトウェア上で構築する役割を担う。

月面ロボットの計画図
月面環境を再現したArtefactsのシミュレーション

「Artefacts」が担う3つの役割

本プロジェクトにおけるアステリアARTおよびArtefactsの役割は主に3つある。

  1. 高精度なシミュレーション:Artefactsが月面環境をデジタル空間に再現し、月面特有の環境下におけるロボット稼働に関するテスト・シミュレーション環境を構築する。これにより実機試験への依存度を低減し、開発サイクルの高速化を図る。

  2. 月面移動ロボットの制御ソフトウェアの継続的検証:月面ロボットに搭載される複雑な制御システムの動作検証を一括管理し、横転や障害物との遭遇など不測の事態への緊急対応シミュレーションも継続的に実施する。月面活動の安全性・確実性の向上に貢献する。

  3. ミッション運用シナリオのエンドツーエンド検証:ロボットの設計・試験段階にとどまらず、月面探査ミッション全体の運用シナリオをArtefacts上で再現・検証する。さまざまな運用条件を組み合わせることで打ち上げ前の包括的なシナリオ試験を実現し、月面探査ミッションの成功率向上に幅広く貢献する。

これら3つの取り組みを通じ、低コストでありながら約50,000回の継続的なシミュレーションを高精度で実現し、月面移動作業ロボットの効率的な開発・検証および月面インフラの構築に貢献するとしている。

アステリアARTは、アステリア株式会社の子会社として独自のシミュレーション技術を基盤に、ロボットアプリケーション開発を効率化するプラットフォームArtefactsを提供している。Artefactsは物理環境に依存せず、開発初期段階から迅速な検証と改良を可能にし、先進的なロボットシステムの開発・導入を支援するプラットフォームだ。


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