Boston Dynamics

Handle(ハンブル)

Handleは米Boston Dynamicsが2017年に発表した2輪タイプのロボット。初期型は全長198 cm、重量105キロ。その重量ながら、車輪で軽快に走り(時速9マイル:14 km/h)の、ジャンプして机の上に跳び上がることができるため、動画を観た印象はさすがに怖かった。(3つ目の動画が初期型)なお、1回のバッテリーの充電で24kmを走行が可能で約45kgの荷物を運搬することができるとされている。 2019年3月には倉庫内の荷物を運ぶロボットとして動画が公開された。初期型のような怖さは薄れ、トラックの荷降ろしや、上半身についたロボットアームでダンボール等、15kgまでの荷物を持ち上げ、積み上げていく「パレタイジング」作業を行う姿は、人に役立つ印象を与えるものだ。(画像は公式サイトより引用)

アメリカ Boston Dynamics

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Handle(ハンブル)

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Spot(スポット)

Spotは、米Boston Dynamicsが開発した4脚のモバイルロボット。驚異的な身体能力を持ち、ペイロードは14キロ。基本的には「物を持って運ぶ」という機能を持ち、移動する際に、机を認識したら潜って通り抜けたり、階段を上ったり、転倒した時に自動で立ち上がったりなど最新の技術を搭載している。Spotをカスタマイズすることが可能で、センサー、ソフトウェア(SDK有り)、ペイロード等を追加することができる。主に、建設現場の監視、ガスや石油、電力施設や公共の安全監視や遠隔検査での活用が想定されている。2018年には竹中工務店とソフトバンクらが実証実験を実施。竹中工務店は、2019年夏以降の本格活用に向けて準備を進めている。2020年2月には鹿島建設が正式導入を発表した。

アメリカ Boston Dynamics 輸送 法人

導入事例

【鹿島建設】土木工事現場での活用を目指して導入

鹿島建設は2018年11月に神奈川県のトンネル現場で「Spot」を用いた実証実験を実施。その後、実証実験の結果をもとにユースケースを検討。トンネル内の路盤などでも不自由なく歩行できるよう改良したSpotを、土木工事現場で活用することを目指し2019年12月に正式に導入した。「Spot」の購入事例は国内初、土木工事現場での活用は世界初の事例となる。同社は今後、実証実験を通じて更に有用性を確認していく。また、四足歩行が可能な特性を活かし、急傾斜地すべり地帯での調査・測量などの危険作業を含め、適用先の拡大を検討していくとしている。

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Spot(スポット)

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Atlas(アトラス)

「アトラス」(Atlsa)は、ボストン・ダイナミクスが開発した二足歩行の人型ロボット。ロボティクスの身体能力としては世界最高峰の技術が実現されている。例えば、二足歩行で雪の上を歩いたり、ジャンプをしたり、バク宙したり、ブロックの3段跳びなどのパルクール競技を模倣した動きも可能となっている。ビジネスでの使用用途が疑問視されているが、建築や物流、警備などの業界から注目され、実用化が期待されている。 元々は、ボストン・ダイナミクスと国防高等研究計画局(DARPA)との共同開発により誕生。当初は災害現場など、人が入って作業することが難しい場所で、人の代わりに行動するロボットとして開発された。また軍事用としての活用も検討されたという報道もある。ボストン・ダイナミクス社はその後、2013年にGoogleに買収されたが事業化できず、2018年にソフトバンクグループが買収した。2021年6月21日には韓国のHyundai Motor Group(ヒュンダイ自動車)が、ソフトバンクグループからボストンダイナミクスの経営支配権の取得。取引完了後、Hyundai Motor Groupはボストンダイナミクス株式の80%を保有し、ソフトバンクグループは子会社を通じて同社株式の20%を保有する。

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関連ロボット

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Atlas(アトラス)