マツコロイドやPepperに採用されている「AITalk」を調べてみた。

今回はマツコデラックスのアンドロイド「マツコロイド」や、ソフトバンクPepperに採用されている「AITalk」を調べてみました。

AITalkはロボットに人の声を喋らせるための音声合成システムです。身近なところだと駅の構内放送、自動販売機、バスの車内放送、カーナビ、ゲーム、電子書籍の読み上げ、スマートフォンアプリでの音声アプリ、テレビ・ラジオ、電話の自動応答音声など、生活のいろいろなところに使用されています。

ロボット業界的に注目されている活用法は、石黒教授によるジェミノイドマツコロイドと、ソフトバンクのPepperです。

AITalkの特長は、人間の声を元にして合成する技術「コーパスベース音声合成法式」を使い、より人間らしい自然な音声での音声合成が可能になっている点。株式会社AI(エーアイ)のサイトで音声合成を試すことができます。

喋らせたいテキストをHPから入力し「合成」ボタンを押してみると、予想以上の人間らしい音声が聞こえてきます。

そして、誰の声からでも音声合成技術を生成することができます。マツコロイドは、実際にマツコデラックスさんの声から生成した音声を喋らせています。

また、株式会社エーアイでも用意しているいくつものキャラクターが存在しています。女性だけで9種類、男性で6種類。仕事用の声色から遊び用の声色までほぼすべてのパターンを網羅しています。また、子供の声や関西弁も用意されています。

さらには、英語・中国語・韓国語・ドイツ語・フランス語といった外国語の音声認識「AITalk International®2013」も提供されています。

ということで、家庭用ロボットが普及すると音声合成システムも注目されていくと思いますので、興味のある方は株式会社エーアイのホームページで試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、Pepperの音声合成は「VOICEROID+ 民安ともえEX」を使用しているそうなので、サイトからPepperの声で音声合成を試すことができますよ。

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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