ライフロボティクスの協働ロボット「CORO」が吉野家の食器洗浄工程へ導入

ライフロボティクスの協働ロボット「CORO(コロ)」が吉野家の店舗における食器洗浄工程に導入し、その結果が発表された。従来洗浄にかかっていた労働時間2.3時間が1.8時間まで削減、さらに今後0.5時間の削減と、約78%の工数削減を見込むという。吉野家では、通常1店舗1日あたり約1,300個の食器を洗浄するため、この作業の効率化はインパクトも大きいだろう。


実際のその食器洗浄工程が公開されているので紹介したい。



【1. 前工程とコンベアへの配置】



Photo: Life Robotics Inc.

従業員がホールから回収した食器を下向きにして、食器の内側を回転ブラシに2秒程度接触させ、残飯処理と簡単な事前すすぎを行う。その後、食器の内側を下向きにしたまま、コンベアの上に置く。



【2. 食洗機による食器洗浄工程】



Photo: Life Robotics Inc.

食器はコンベアで運ばれ、食器洗浄機内を5秒程度で通過し洗浄を行う。



【3. COROによる仕分け工程】



Photo: Life Robotics Inc.

食器洗浄機から出てきた食器は、COROが食器の種類を判別しながら種類別に積み重ねる。積み重ねがある程度進むと従業員に通知する。協働型ロボットとして、人が近くにいても大丈夫な設計となっており、万が一従業員がCOROの近くに来た場合、、センサーが反応しCOROは一時停止する。従業員が離れると、COROは元の動作に復帰するという。


動画も公開されているのでその見事な仕事ぶりをご覧いただきたい。


僕はこう思った:
従業員の洗浄作業からの開放するだけでなく、空いた時間を接客時間に当てられるため、顧客にとっても有意義な取り組みです。人をロボットに置き換えるのではなく、人とロボットが一緒に働く未来への第一歩として、とても良い話だと思います。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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