株式会社アイスマイリーは、物流・交通・運輸業界に特化したAIサービスを体系的に整理した「物流・交通・運輸向けAIサービスカオスマップ」を2026年3月10日(火)に公開した。掲載総数は90製品以上となる。
物流業界の課題解決を支援
同カオスマップは、物流・交通・運輸業界の現場で実際に活用されているAIサービスを独自に調査し、用途や課題別にマッピングした資料となっている。配車計画の自動化や倉庫内のロボット搬送、ドライバーの安全管理からMaaSまで、業界特化型のソリューションを体系的に整理している。
企業は自社のボトルネックを特定し、業務効率化や安全性の向上を実現するための比較検討資料として活用できる。カオスマップを資料請求した企業には、製品URLなどの詳細情報を記載した「物流・交通・運輸向けAIサービス提供企業リスト(Excel)」も併せて無償で提供される。

物流2026年問題への対応が急務
作成の背景には、物流・交通・運輸業界が直面する深刻な課題がある。2024年問題に代表される労働時間規制による輸送力不足に加え、新たに「物流2026年問題」が大きな経営課題として迫っている。
2026年4月に本格施行される改正物流効率化法により、一定規模以上の荷主企業や物流事業者に対して、物流効率化の取り組みが法的に義務付けられる。荷待ち時間の削減や積載率向上に向けた中長期計画の作成、および国への定期報告が求められ、違反した場合には勧告や罰則の対象となる可能性もある。
これまで現場の努力や経験則に依存していた配車計画・在庫管理は限界を迎えており、データとAIを活用した「サプライチェーン全体の最適化」が急務となっている。しかし、市場には数多くのAIサービスが存在し、「自社の課題を解決しつつ、法対応まで見据えた場合、どのシステムを選ぶべきか分からない」といった声も少なくない。
4つのカテゴリで体系化
同社では、現場の課題解決に直結する物流・交通・運輸業界向けAIサービス90製品以上を厳選し、大きく4つのカテゴリに分類した。
輸配送・運行管理
AIによる配車計画の自動化やルート最適化、動態管理、配送需要の予測など、運送業務のコアとなる領域を効率化し、積載率の向上や属人化の解消を支援するソリューション
倉庫・拠点内物流
自動搬送ロボット(AMR)の導入やAI-OCRによる書類のデジタル化、WMS(倉庫管理システム)との連携など、庫内作業の省人化と在庫最適化を実現するシステム
安全管理・労務
AI搭載ドライブレコーダーによる事故予兆検知やAI点呼、アルコールチェックなど、ドライバーの健康と労働環境を守り、安全で適正な運行体制を構築するための製品
交通・旅客・MaaS
オンデマンド交通や人流分析、運賃のダイナミックプライシング(価格最適化)など、旅客移動の利便性向上と車両・リソースの最適配置を実現するサービス
これらは、単なる人手不足の穴埋めにとどまらず、現場のあり方そのものをアップデートする最適なAIサービス選びに、本カオスマップの活用が期待される。

