「カカオトーク」を手がける韓国のカカオもAI音声アシスタント・スマートスピーカー市場に参入へ

Kakao Talkで有名な、韓国のメッセージングサービス大手のカカオ社がAI音声アシスタントプラットフォームを開発中であり、また音声操作可能なスマートスピーカーも開発中という。


日本でも既にLINEがClovaとClova搭載のWave、Faceを発表しておりそれと同様の戦略と言える。



Photo: Kakao

カカオのAIチームは、カカオトークはもちろん、運営しているポータルサイト、音楽ストリーミングサービス「メロン」、タクシー予約アプリ「カカオタクシー」や「カカオナビ」などにも音声アシスタント機能を実装する予定だという。


カカオはこの音声AIプラットフォームをサードパーティーにもSDKとして提供予定という。


リリースタイミングはプラットフォームは今年中旬、スマートスピーカーは今年年内を予定しているという。これはほぼLINEの製品発表に近いスケジュールとなっているのも興味深い。




上記の動画はウォール・ストリート・ジャーナル主催のテクノロジー・カンファレンス「Dライブ・アジア」での様子。カカオのイム・ジフンCEOがこの戦略について語っている様子だ。今後の入力は音声や画像になるという。


僕はこう思った:

韓国語のAI音声アシスタントはKakaoとLINEという韓国勢と、米国のデバイスの戦いとなりそうです。日本の市場を占う意味でも注目していきたいと思います。




ABOUT THE AUTHOR / 

中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

PR

連載・コラム