画像も識別するIBM Watsonチャットボット 一次問い合わせ窓口を自動化する「ミネルヴァ ヴィボット」発売

ユーザの質問に対して、AIコンピュータが回答するAIチャットボットが注目を集めている。企業からみれば、コストセンターであるカスタマーセンターへの問合わせの一部を自動化できるメリットがあり、ユーザーは24時間いつでも気軽に質問できる手軽さがある。
そのチャットボットにIBM Watsonを使い、かつ画像や自然言語(話し言葉)を認識して理解する「Minervae ViBOT(ミネルヴァ ヴィボット)」が登場した。


IBM WatsonのAPIであるVR(Visual Recognition、画像認識)とNLC(Natural Language Classifier、自然言語分類)を活用しているため、画像に加えて、自然言語による質問内容も理解し、最適な回答の表示も可能だ。カスタマーサポートや一次問合わせの対応などに活用できる。

開発はIBM Watsonのエコシステムパートナーである株式会社クレスコが行い、ソフトバンク株式会社がIBM Watsonソリューションパッケージのラインアップに組み込んだ。2017年9月11日から販売開始する。

利用イメージ (※クリックで拡大)


導入メリット

・チャットと画像を活用することで問い合わせ作業の効率化を図れる。

例えば、顧客が購入した商品に修理が必要な場合に、写真を撮って画像を送ると、どの商品か識別し、適切な対処方法を自動的に回答するなどの活用ができる。

クレスコの公式ホームページより

・チャットボットだから24時間365日の対応が可能。

24時間365日、ウェブページはもちろんのこと、LINEなどのコミュニケーションツールにも対応。さらに、有人オペレーターへの切り替えにも対応しているため、高い品質の顧客対応を実現できる。


▼ Minervae ViBOT (クレスコによる解説)

【機能概要】
自動応答機能
ユーザーからの問い合わせに対して、ボットによる自動応答機能を提供します。
AIによる自然言語認識、画像認識が可能です。
手動応答機能
ユーザーからの問い合わせに対して、オペレーターによる手動応答機能を提供します。
オペレータとユーザーの1対1の手動応答が可能です。
ユーザーからの問い合わせを自動判別し、担当するオペレーターへメール通知も行えます。
チャット画面
ユーザーが使用するチャット画面を提供します。LINEなど、SNS連携も可能です。
AI学習データ作成補助、アップロード機能
AI学習データ作成とシナリオ作成の補助、AIへのアップロードツールを提供します。

【特徴】

  • 問い合わせ窓口をもつ全ての企業で活用できます。
  • 迅速かつ一定品質な自動応答を実現する事で、顧客満足度を向上出来ます。
  • よくある問い合わせを自己解決させることで、問い合わせ件数を減らします。
  • 言語だけでなく画像を用いることで、より詳細な対応が可能となります。
  • 使い慣れたSNSの採用により、利用者の負荷を軽減します。
  • 必要な学習データや会話シナリオの作成を、AI導入実績豊富な技術者が支援するオプションも準備しています。
開発企業 株式会社クレスコ
導入費用 初期費用 100万円~
本番運用費用 50万円~
詳細URL https://www.softbank.jp/biz/watson/planning/solution/minervae-vibot/




IBM Watson ソリューションパッケージは11種類

ソフトバンクは現在、IBM Watsonを活用して企業の業務効率化を支援する11種類のパッケージ型のソリューションを販売している。パッケージ型のソリューションは、自社開発に比べて低価格かつ迅速に導入できるメリットがあり、各ソリューションは、IBM Watsonのエコシステムパートナー各社がそれぞれの強みを生かして開発している。
ソフトバンクは、今後もエコシステムパートナーと協業し、IBM Watsonを活用したソリューションを積極的に展開して行くと述べている。

IBM Watsonを活用したソリューションパッケージについて
https://www.softbank.jp/biz/watson/planning/solution/


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ロボスタ編集部

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