感情認識AIを用いた動画分析サービス「心sensor」をCACが提供開始!動画を用意するだけで自社PCで感情分析できる

近年、様々な業界で感情認識AIへの注目が高まるとともに、利用者が手軽に動画を分析する需要も高まってきている。

そこで、企業向けITサービスを展開する株式会社シーエーシー(CAC)は、利用者が動画だけを用意すれば、手軽に動画内に映っている人物の感情分析ができるツールを開発。感情認識AIを用いて人の表情を解析し、読み取った感情を数値データ化する動画分析サービス、「心sensor(Ver.1.0)」の提供を2018年2月より開始した。



感情認識AIについて

【動画】まずは動画で感情認識AIを確認!

Affetive Overview(英語)

感情認識AIは人間の感情を推定・認識するAI(人工知能)技術であり、人間の顔画像を捉えてリアルタイムに計測し、瞬間的に生じる自然な感情の高精度な分類を可能にしている。また、ディープラーニングの技術をベースとしているため、膨大な人間の表情データを収集・解析し、識別の精度が向上していく。

今回、サービス提供を開始した「心sensor」は、感情認識プラットフォームにAffectiva, Inc.(本社:マサチューセッツ州ボストン)が提供するEmotion Artificial Intelligenceを活用し、同社が独自開発したサービスだ。

なお、同社は、顔画像分析等による感情認識を行うプラットフォーム開発における世界のリーディングカンパニーであるAffetive社の国内唯一の正規代理店でもある。

では、「心sensor(ココロセンサー)」とはなにか?


「心sensor(ココロセンサー)」とは

同サービスでは、利用者が用意した動画に映る人物の表情を感情認識AIで解析し、動画から読み取れる人物の感情を数値データとして出力できる。企業などの利用者は、各種リサーチや商品開発、顧客満足度調査等の課題解決のための新しいソリューションとして、手持ちの動画データを活用することが可能となる。

「心sensor」で動画分析後のビューア画面


特長

映像に映っている人物の34ヶ所のフェイスポイントの動きから、7種類の感情値、21種類の表情値、および2種類の特殊指標値(1.好感度と反感度 2.表情の豊かさ)を分析し数値化。分析の結果は、ビューアでの確認の他にCSVファイルでの出力が可能で、外部ネットワーク接続を必要としないローカル処理モードで使用ができるため、よりセキュアな動画分析ができる。


利用方法

利用者は、同社より期間契約にて「ツール入りの本体ソフトウェア」と「認証用ドングル(USBメモリ状の認証装置)」の貸し出しを受けることで、利用者側で用意した分析したい動画を、自分たちのPC上で分析することが可能だ。


今後の展開

同サービスの開始により、システム開発部門を持たない企業や、大学の研究やリサーチなどでも感情認識AIが簡単に利用できるようになるとしている。
今後は、即時の顧客分析などに利用できるリアルタイムでの映像分析機能を2018年2月末に追加予定。また、同年3月末に、複数人の感情分析、および人物識別などの機能追加版のリリースを予定している。

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ロボスタ編集部

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