AIがお店に予約電話してくれる「Google Duplex」のデモは偽物なのか?海外メディアが疑問を呈する
Google I/O 2018で行われたGoogle DuplexのAIデモが疑わしいと米メディアAxiosが報じた。
Google DuplexはGoogle Assistantがユーザーの代わりにスケジュール調整・電話予約を代行してくれる驚くべき目玉機能として注目されていた。
Axiosによる指摘をまとめると以下の通り。
通常お店に電話すると、店員はその店名または自分の名前を名乗るはずだが、デモでは美容院・レストランいずれも店名・担当者名が語られずに、すぐに要件を聞いているのが不自然。Axiosが実際に数十の美容院やレストランに電話をかけてみたろころ、すべての店舗でまず店名を名乗ることが確認できたという。
■連絡先を聞かない
店舗の電話予約時には顧客の名前だけではなく、連絡先を確認するのが一般的。デモでは美容院、レストランとも顧客の電話番号などの連絡先を要求しなかったので不自然。
■ノイズが聞こえない
実際の店舗に電話すると聞こえがちな雑音がデモでは全くなかったが不自然。
実際にデモ動画を見るとAxiosの指摘どおりではある。なおGoogleに問い合わせてみた結果、返事はもらえなかったという。
結果このデモ動画は、演出上やりとりの一部を編集したために不自然なのか、それともまだ完成していないからイメージとして作り物の動画なのか、真実はわからないという。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。