H&Mタイムズスクエア店で「ボイスインタラクティブミラー」を導入

ファストファッション大手のH&Mが、「Voice Interactive Mirrors」と呼ぶ音声を使って会話できる鏡を導入した。店舗用のスマートミラーの導入事例として興味深い結果がでているので紹介する。



このVoice Interactive Mirrorsを設置したのはニューヨークのタイムズスクエアにあるH&Mのフラッグシップショップ。最も人通りの多い路面に面した大規模店舗だ。



写真の中央にある鏡がVoice Interactive Mirrors。本体上部には黒いカメラユニット、下部にはスピーカーらしき丸い穴が見える。鏡面にディスプレイの内容が表示されており不思議な雰囲気になっている。

このシステムはMicrosoftと、UXデザインのOMBORI、デジタルサイネージのVISUALARTの共同開発によるもの。



鏡が近寄ってきた客を識別すると会話がスタート。鏡から話しかけてくるので客は何も知らなくても問題はない。



客は「セルフィー」か、「ファッションインスピレーション(スタイルアドバイス)」のどちらかを選ぶ。



セルフィーを選ぶとファッショ雑誌の表紙のような写真を撮影してくれる。



3種類の表紙プレビュー中から好みのものを選ぶことができる。



気に入った表紙を選択後、自分のスマートフォンでQRコード経由でイメージを取得できる。

86%の利用者が画像をダウンロード、さらにダウンロードした人の10%がH&Mのニュースレター購読に申し込んだという。つまり、H&MのVoice Interactive Mirrors体験者の8.6%につながりを持てたという計算になる。

他のコンテンツである「ファッションインスピレーション」を選択すると、客の好みをヒアリングした上でおすすめのコーディネートを提案する。鏡に表示されたアイテムはQRコード経由でオンライン購入もできるようになっている。またその商品についての割引クーボンも表示される。

リアル店舗とネットのサービスを両方をリンクさせた試みとして非常に興味深い内容だ。


僕はこう思った:

AI音声アシスタントと鏡の事例では、KOHLERによる「Alexa搭載のライト付きミラー」、HiMirrorによる「Alexa搭載のスキンケア支援ビューティーミラー」、ジーエルシーによる「サイネージ用スマートミラー2045」などを紹介してきました。これからスマートミラー、家庭でも店舗でも広がるのか注目です。




Source:forbesretaildive

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中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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