Facebookが2018年10月9日に発表した新デバイス「Portal」に続いてその上位機種「Portal +」をロボスタ編集部で1台入手しましたので紹介します。
Portal +とは?
Portal +は15.6インチディスプレイを搭載したスマートデバイス。Facebook上の友達と簡単にやりとりすることにフォーカスして開発されました。低価格・小型の「Portal」の上位機種で、ディスプレイを縦・横に切り替えることができるのが特徴です。
価格は通常349ドル、現在は299ドルで販売されています。
開封の儀
まずはパッケージを開封していきます。
手前のパッケージは「Portal」、奥の縦長のパッケージが「Portal+」です。この手の製品としてはずば抜けたサイズ感で、ずっしりと重みも感じます。上部には取っ手がついています。
Portal +のパッケージは巨大なので横に倒して開封していきます。
こちらが本体です。大きめのノートPCや外付けディスプレイといった感じ。
本体の他、電源ケーブル、カメラカバー、取扱説明書が同梱されています。
カメラにはめて物理的にプライバシーを確保するためのカバー。Portalにもついていましたが、Portal+のものとは違うデザイン・形状です。
ACアダプタとケーブルではなく、単なる電源ケーブルなのも目新しいです。Portalでは2ピンでしたが、Portal+は3ピン仕様のプラグになっています。
本体チェック
続いて、本体をチェックしていきます。
ディスプレイを縦にした状態。
ディスプレイを90度回して横にした状態。
本体上部にはボリューム上下ボタンとカメラ・マイクのON/OFFボタンが見えます。また背面には手を入れて持ち運びやすいような形状の窪みがあります。
本体背面下部には電源スイッチとUSBポート、電源ポートが見えます。
カメラカバーを取り付けるとこのように。カメラの横にはマイクの穴が見えます。前後左右合わせて4マイクアレイとなっていますね。
電源ポートに電源をつなぐとこんなイメージです。スッキリ溶け込んでいます。
ほかモデルとの比較
PortalとPortal+を並べて比較してみます。
Portalは10.1インチディスプレイですが、Portal +は15.6インチディスプレイ。1.5倍大きいだけで存在感がここまで変わるのかと思うほど大きい感じがします。
ディスプレイの解像度はPortalの720p HD (1200 x 800)に対してPortal +では1980p HD(1920 x 1080)。
本体下部がスピーカーなのはどちらも同じですが、スピーカーのスペックは異なり、Portalの10w(2フルレンジドライバー)に対して、Portal +では20w(2ツイーター、4インチウーファー)と強化されています。
スマートディスプレイとしてはどちらも大きなサイズですが、Portal+はもはや小型のPCよりも大きくてインパクトがあります。
まとめ
Portal同様Portal+も電波法の関係で日本では使えないので電源を入れたレビューはできませんが、オフィシャルの動画を見る限りビデオチャット用途では画面サイズの大きいPortal+は家族をつなぐデバイスとして非常に魅力的に見えます。
このデバイスが活かせるかどうかはFacebookのビデオチャットを多用するかどうかという点にかかっていると思います。特にそうでない場合は、同じ予算で他のスマートスピーカーとTVにつなげるFire TVやChromecastを買った方が無難ですし、低価格なスマートディスプレイを買ったほうが良さそうです。
Source:facebook / Portal
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。