夜は自動運転タクシー、昼は「ロボット犬」を積んで宅配 独・コンチネンタルが示す未来 #CES2019

自動運転が当たり前になった将来、どのような宅配システムが効率的だろうか。ドイツの自動車部品メーカー大手・コンチネンタルが示したのは、日中の空いたリソースを宅配ロボットで生かそうというアイデアだ。

コンチネンタルは、1871年に創業した世界有数の売上規模を持つ自動車部品供給メーカー。同じくドイツに拠点を置くボッシュしかり、近年では自動車部品供給メーカーが、自動運転車そのものを開発するケースが少なくない。

コンチネンタルは自動運転タクシー「CUbE」を開発し実証実験を行なっているが、そこからアイデアをさらに飛躍させ、近未来的な宅配システムのあり方を示した。


自動運転タクシー「CUbE」(Photo:Continental)

自動運転タクシーが当たり前になれば、多くの人は電車に乗らずにタクシーで帰宅し、学生の通学でさえ自動運転タクシーに乗るかもしれない。朝・晩は非常に利用率が高いため、数多くの自動運転タクシーが街中を走り回ることになるだろう。しかし、その分、お昼時の職場や学校で過ごしている時間や深夜には自動運転タクシーに空きが生じる。その時間を有効活用しようと生み出されたのが、「宅配ロボットを積む」というアイデアだ。


(Photo:Continental)

今回提示したのは、背中に物を載せることが出来るロボット犬「ANYmal」を活用しようというもの。「ANYmal」は、ANYboticsとチューリッヒ工科大学によって開発が行なわれているロボット。まるでボストン・ダイナミクスのSpotMiniのような見た目のこのロボットは、SpotMiniと同様に高い運動性能を持っている。背中に荷物を載せて運ぶなんてお手のものだ。

自動運転タクシー「CUbE」が空いている時間帯には、宅配物と複数のANYmalが車に乗り込み、「CUbE」が配送先に近づくとANYmalたちは車を降りて荷物を届けに行く。近い将来、宅配はこのような仕組みになっているかもしれない。コンチネンタルのアイデアが特に素晴らしいのは、自動運転タクシーの空き時間を効率的に使おうというチャレンジだからだ。

Continental North Americaのシステム&テクノロジ担当ディレクター・Jeremy McClain氏は、今回の発表に際して以下のように述べている。

私たちの自動車技術には、無人運搬車の追加のユースケースとして、自律搬送ロボットの開発においてロボティクス企業を支援する大きな可能性があると考えています。

先日発表されたセグウェイのデリバリーロボットや、過去に取り上げてきた様々なデリバリーロボットも、基本的にはどこまでも自律的に移動する前提であった。しかし、今回のように自動運転車と組み合わせることで、さらに効率的な宅配を実現することが出来るはずだ。

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ロボスタ編集部
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