2億ドル以上を調達、CozmoやVectorなどを開発していた米国ロボットメーカーのAnkiが事業清算へ

米国のロボットスタートアップ、Ankiが事業清算する。2019年4月29日、RECODEが報じた。200人のスタッフ全員を解雇し、事務所も閉鎖するという。

カーネギーメロン大学のロボット研究者によって設立されたAnkiは2億ドル以上(日本円でおよそ220億円)の金額をベンチャーキャピタルから調達しており順調なスタートアップとして知られていた。Ankiは2017年の売上は1億ドルに近づき、2018年にはそれを超えると業績予想をしていたという。

最初のロボット製品COZMOは米国のホリデーシーズンで人気ロボットとなり、その後新製品のVectorをリリース、Alexa対応などの動きも進めていただけに今回の報道は驚きだ。



事業清算となった直接の原因は、新たな資金調達が最終段階で合意に至らなかったことが原因だという。おもちゃのCOZMOから家庭用ロボットのVectorにシフトしたことが評判を落とした面もあるようだ。

Ankiの共同設立者兼CEOのBoris Sofman氏

ハードウェアとソフトウェアのビジネスをサポートし、長期的な製品ロードマップに橋渡しするためには、多額の資金がなければ実現できません。将来の製品開発とプラットフォームの拡大のために、資金調達に関してあらゆる手段を講じてきましたが、最終的には合意に達することができませんでした。私たちは、従業員とその家族全員の面倒を見るために最善を尽くしており、経営陣はあらゆる選択肢を検討し続けます。



Ankiは小型かつ低価格にもかかわらず生命を感じさせるロボットを開発することができたのは間違いないだろう。しかしAnkiの長期的な目標としての家庭用のよりインテリジェントなロボットを作るという夢は破れてしまった。

JiboKuriに続いてAnkiと、米国の家庭用コミュニケーションロボットの撤退が続いてしまったのは本当に残念だ。


Source:RECODE


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中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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