ソニービジネスソリューションは、AIアナウンサー「荒木ゆい」ボイス・プラットフォームサービスを「高知さんさんテレビ」に提供することを発表した。AIアナウンサー「荒木ゆい」は、ニュースやゴールデンタイムの番組中で放送される「イベントガイド」で活用され、放送は昨日からスタートしている。
「荒木ゆい」は、Specteeが開発した音声読み上げサービス。文章を音声で読み上げる「Text to Speech」技術にディープラーニング(深層学習)を取り入れることで、より人間に近い滑らかな発音での音声読み上げを実現している。また、読み上げたい内容をパソコンでテキスト入力するだけで音声データが生成されるため、特別な機材やスキルなしで、音声読み上げサービスを活用することができる。
ソニービジネスソリューションは、昨年Specteeと販売パートナー契約を締結している。
高知さんさんテレビでは、放送現場の働き方改革および外部委託の内製化を目指して、同サービスを採用したという。これまでの番組制作では、ニューススタジオでアナウンサーなどが読み上げる音声を録音する必要があり、人員の確保やスタジオスケジュールの調整が課題となっていた。今回、「荒木ゆい」を採用したことで、原稿をPCに文字入力するだけでアナウンス音声を準備することができるようになり、スタジオの空きやアナウンサーの拘束時間を気にすることなく、効率的な番組制作が可能になった。また、社員に支給されているPCでアナウンス音声が作成できることで、業務分担も実現している。
高知さんさんテレビでは今後「荒木ゆい」を「イベントガイド」以外の番組で利用することに加え、放送以外のイベントやウェブサイトでも活用することで、より効率的な働き方を推進する予定。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。