ボストンダイナミクスが動画「Spot Launch」を公開 身体能力に優れたSpot量産へ

米ボストンダイナミクスが「Spot Launch」というタイトルの動画を公開した。「Spot」は同社が厳選した一部のクライアントにのみ出荷が始まっていて、量産準備に入っているという。

「スポット(Spot)」は、犬のように四足で歩行し、斜面や階段を上り降りすることができる。キリンのような首と顔(マニュピレーターにもなる)を拡張したり、LiDARやカメラ機器なども追加拡張できる身体性能に優れたモバイルロボット。

基本的なプラットフォームの能力としては、起伏の多い地形を移動したり、360度の障害物を発見して回避したり、ナビゲーションと自律性を持った移動、リモートコントロール性などを持っている。移動する際に、机を認識したら潜って通り抜けたり、階段を上ったり、転倒した時に自動で立ち上がったりなど最新の技術を搭載している。(今までは「SpotMini」と呼ばれていたもの)

初期段階で想定している顧客と用途としては、建設現場の監視、ガスや石油、電力施設や公共の安全監視や遠隔検査を想定している。すでに量産に入っていて、限定した初期ユーザー向けの出荷を行っているという。2018年には竹中工務店とソフトバンクらが実証実験を実施していることが伝えらていた。

様々なセンサー、ソフトウェア(SDK有り)、ペイロード等を追加することで、スポットをカスタマイズできる。

「Spot Software Development Kit(SDK)」を使用して、速度を指示した移動、拡張ユニットを装備して活用することなどができる。現在はベータ版の「Autonomy Software Development Kit」では、マッピング、ナビゲーション、ミッションの作成と編集機能等がある。gRPCベースのAPIとPythonクライアントライブラリを使って、Spotに機能を追加することができる、APIは最新のセキュリティツールで安全性を確保していると伝えている。

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ロボスタ編集部

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