いまここに何人いる? AIが瞬時に数えます キヤノンMJがカメラ映像から数千人規模の群衆人数をカウントする技術を発表
キヤノンは、ディープラーニング(深層学習)技術を用いて、ネットワークカメラで撮影した映像から、数千人規模の群衆人数をリアルタイムにカウントする映像解析技術を開発したことを発表した。(上の画像はyoutube公式動画より引用 記事内にリンク)
日本国内では、キヤノンマーケティングジャパンが同技術を活用した映像解析ソフトウエア「People Counter Pro」を12月下旬に発売する予定。
数千人規模の群衆人数をカウント可能
近年、防犯や防災、人の混雑状況の把握、マーケティングなど、さまざまな用途において、ネットワークカメラで撮影した映像の活用が進んでいる。中でも、世界各地で開催される大規模なイベントなどにおいて、万全の警備や適切な誘導のために、混雑状況をリアルタイムに把握したいというニーズが高まっている。
一方、これまでの動体や人物の顔を検出する映像解析技術は、人が密集する混雑した状況では、体の重なりや顔の向きなどの影響を受けるため、群衆人数を正確に数えることが難しいという課題があった。このような課題を解決するため、キヤノンは、ディープラーニング技術を用いた映像解析技術を開発。
キヤノンが開発した映像解析技術は、ネットワークカメラで撮影した映像や、ビデオ管理ソフトウエアに保管した録画映像から人の頭部を検出することで、人が密集している状況でも人数をカウントすることができる。また、指定した領域の中にいる人数の表示や、推移のグラフ表示ができるため、混雑状況の把握や分析に活用することができる。
加えて、対応できる画角が広いためカメラの設置場所の自由度が高く、さらにGPUを搭載していない一般的に使われるPCでも動作するため、設置・運用コストを抑制することも可能。
これにより、都市や公共施設、スタジアムなどの監視においてデータを活用した警備計画の立案、警備員の効率的な配置に役立つほか、イベント会場や店舗での集客状況の把握、広告効果の検証など、さまざまな用途での導入が期待される。
People Counter ProはWindows アプリケーションとして提供
映像解析ソフトウエア「People Counterシリーズ」は、ネットワークカメラで撮影したライブ映像や、ビデオマネジメントソフトウエアに保管した映像から、人の頭部を検出することで、人が密集した状況でも、高精度に人数を算出することができる。また、指定した領域の中にいる人数や、指定したラインを双方向で通過する人数をカウントすることも可能。
これに数千人規模の群衆人数をカウントできる機能「群衆人数カウント」や、カウントした人数データをグラフ化する機能「Data Dashboard」などを拡充したものがPeople Counter Proとなる。Windows アプリケーションとして提供される。
Data Dashboardはキヤノン製の各種VCA(Video Content Analysis)アプリケーションに対応しており、複数のカメラで解析した画像データを統計しグラフ表示することが可能。また、時間経過の推移だけでなく対前年や対前週のデータとも比較することもできる。
People Counterシリーズ
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。