ボッシュが未来の車内用AIサンバイザーを展示 AIがドライバーの目に影を作って視界を確保 安全性を向上する「バーチャルバイザー」

太陽の光は一時的に目が見えない状況を生み出すこともあり、他の天候条件と比較すると約2倍の自動車事故を誘発していることから、ボッシュは車内のインテリアコンポーネントであるサンバイザーに注目。高速道路安全局によれば、太陽のまぶしさに起因する自動車事故が年間数千件発生していると報告されているという。また、別の調査報告書では、強い日光の下では、自動車事故の危険性が通常の条件よりも16%高くなることが示されている。これまでのサンバイザーでは、日光の一部が目に入らないように遮ることは出来るものの、同時に視界の一部までも遮ってしまい、この懸念に十分には対応できていないと結論づけた。

・太陽のまぶしさに起因する自動車事故は年間数千件と、他の天候条件の約2倍に達する
・バーチャルバイザーは、1枚の透明な液晶ディスプレイパネル、ドライバーに向けられた人工知能(AI)顔検出機能付きカメラ、およびトラッキングソフトウェアを内蔵
・カー マルチメディア事業部長談「シンプルなイノベーションの組み合わせが、最大の効果をもたらす。バーチャルバイザーはドライバーの視界を変える」
・CES2020 イノベーションアワードにおいてベストオブイノベーションを受賞
・CES2020のボッシュブース:Central Hall、ブース番号 #12401


未来のAIサンバイザー

ボッシュが発表したバーチャルバイザーは、透明な液晶ディスプレイとカメラで構成され、液晶ディスプレイパネルとドライバーまたは乗員をモニターするカメラとを結び付け、太陽がドライバーの顔に落とす影を追跡する。システムは人工知能(AI)を使って、ドライバーに向けられたカメラの画像に基づきドライバーの位置を特定。AIを活用して目、鼻、口を含む顔の特徴的な要素を判定することで、顔の上の影を識別する。アルゴリズムがドライバーの視界を分析し、ディスプレイ上でドライバーの目に光が届く部分のみを暗くするしくみだ。ディスプレイの残りの部分は透明なままで、ドライバーの視界を大きく遮ることはない。


液晶技術の独創的な利用により特定の光源を遮断することで、危険をもたらす太陽のまぶしさ、ドライバーの不快感および事故のリスクを減らし、同時にドライバーの視認性、快適性および安全性を向上する。

従来の自動車用サンバイザーの常識を変えるものだとする。100年の時を経て再考されたバイザーは、インテリジェントなアルゴリズムを用いて太陽のまぶしさを判断して遮断しながら、ドライバーの前方の視界は遮ることがない。


車室内モニタリングシステム

さらなる安全性をもたらすのは、ボッシュの新しい車室内モニタリングシステムだ。このシステムは、まぶたの動き、視線の方向、頭部の位置に基づき、ドライバーが眠気を催したり、スマートフォンを見ていることを検知し、危険な状況を警告する。また、車室内をモニターして、乗員の人数、乗員が座っている姿勢やポジションを特定。これにより、緊急時にエアバッグなどのセーフティシステムを最も有効に働くように調整することが可能になる。


ボッシュは次のように語っている。

「多くのドライバーは、バイザーコンポーネントが危険な運転につながる太陽からのまぶしい光を避けるには不十分であると認識しています。とりわけ、夜明けと夕暮れ時にドライバーの視力を大幅に減退させることがあります」と、ボッシュのカー マルチメディア事業部長のSteffen Bernsは述べています。「シンプルなイノベーションの組み合わせが、最大の効果をもたらします。バーチャルバイザーは、ドライバーの視界を変えるのです」 。

バーチャルバイザーは、ラスベガスで開催されているCES 2020で初公開。28の分野を対象としたコンペティションにおいてCESイノベーションアワードを受賞した。バーチャルバイザーはまた、車載エンターテインメントおよび安全性部門において、デザイナー、エンジニアおよびテクノロジー関連メディアのメンバーで構成される審査員から最高得点を獲得し、ベストオブイノベーションも受賞した。

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ロボスタ編集部
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