病室から見える風景は癒しをもたらすか 55型スマートディスプレイでAtmophと奈良医科大病院が実証実験 病院快適環境プロジェクト

アトモフ株式会社は、2020年3月1日、同社が製造・開発を手がける大型55インチの「Atmoph Window Up」2台を奈良県立医科大学附属病院(研究開発者:麻酔科学教室、川口昌彦 教授)に導入した。これは同病院での「病院快適環境プロジェクト」に関する検証のためであり、医学の知識を活用して産業創生を目指す一般社団法人MBT(Medicine-Based Town)コンソーシアムとの活動連携で、実用化を推進して全国の病院に展開を目指す共同開発検証であることを2020年5月27日に発表した。


Atmoph Window Upとは

壁にかけるだけで世界各地の風景映像とリアルなサウンドで、一瞬にして空間に開放感と変化をもたらすスマートディスプレイ「Atmoph Window」。個人宅での利用を想定した従来の27インチモデルと比べ、より大きくなったAtmoph Window Upはまるで本当にそこにいるかのような臨場感で空間を世界とつなげる、55インチ(1252 x 721 x 66mm)4K大型ディスプレイだ。1,000種類以上の迫力ある風景映像が、現実の窓をも越える感動をもたらす。なお、現在、公式サイトからの販売は一時休止中であり、次期生産は未定となっている。





Atmoph Window Up導入の経緯と今後の展開

奈良県立医科大学附属病院ではこれまで麻酔科学教室の川口教授を中心に、ストレスの溜まりやすい入院患者とその医療従事者に癒しをもたらす「病院快適環境プロジェクト」に取り組み、五感と想感(知恵、思いやり)に働きかけるEMC(Effective Medical Creation)に関する検証を実施してきた。平成28年度より集中治療室での病院の快適環境整備として、壁面装飾や音環境、空間創出などの効果についての実証研究を開始。この度、特に窓の有効性に着目し、全国の病院で活用できる普及性の高さによりAtmoph Window Upの採用に至った。


以前から、無機質な医療施設に変化と癒しをもたらす取り組みができないかと感じていた同社は、この度の川口教授の「病院快適環境プロジェクト」に共感し、専用に病院8Fに設置したライブカメラからの映像を特定のAtmoph Window Upに映し出す機能を開発。同社の提供する多彩な風景映像だけでなく、病院屋外に設置されたライブカメラからのリアルタイムな景色を病院施設内に届けることを可能にした。まるで、そこに本当の窓があるかのように、普段見慣れている院内からの景色を見ることができる。


今後の展開

集中治療室ではAtmoph Window Upでの視覚刺激の他にも音楽、照明、装飾を使った壁面や扉の絵など、五感を刺激する要素を施したコンセプトルームが完成。今後、同社は、奈良県立医科大学が推進している「医学の知識を活用して産業創生を目指す」一般社団法人MBTコンソーシアムとの活動連携による実用化を推進し、全国の医療施設への展開を目指すとしている。また、新型コロナ感染症による隔離や外出制限が続く中、少しでも患者や家族、医療従事者のストレスを軽減し、病院の快適な空間づくりに貢献して行くとも述べている。

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ロボスタ編集部
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