JR東日本 車内の多言語アナウンスに東芝の「ToSpeak G3」を採用 自然な発話と処理スピードを評価

東芝デジタルソリューションズはRECAIUSの音声合成ミドルウェア「ToSpeak G3」が東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)の乗務員、駅社員が所持するタブレット端末に採用されたことを発表した。(上の画像は乗務員がタブレットを使っているシーン)

JR東日本ではITを活用した現場の業務改革を推進しており、2014年度より業務におけるタブレット端末を段階的に導入。業務改革の一環として入力したテキストによるリアルタイムな多言語アナウンスを実施している。今回、東芝デジタルソリューションズが納入したToSpeakは自然な発話と処理スピードが評価され、アナウンスの合成音声として採用された。JR東日本管轄の全駅名を辞書登録しておくことで、より自然なアナウンスを可能にしている。なお、ToSpeakは日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語に対応している。

■音声合成を活用するアナウンス例
「A線は、B駅でのお客さま救護の影響で、一部列車に遅れが出ています。」
「C線は、◯◯の影響で、D~E駅間で運転を見合わせています。運転再開は◯時◯分頃を見込んでいます。」

東芝デジタルソリューションズ今後も、「RECAIUS 音声合成ミドルウェア ToSpeak」の機能強化を進め、さまざまなビジネスシーンへの活用を支援していくとしている。


RECAIUS音声合成ミドルウェア ToSpeakについて

ToSpeakはテキストから音声合成音を出力するミドルウェア(ソフトウェア部品)。あらかじめ声の特徴を学習したデータベースを用意することで、任意の文章を話者の特徴を捉えた合成音声に変換できる。組込機器向けミドルウェアのToSpeakでは、インターネットへの接続不要でユーザーのシステムの他、スマートフォンやタブレットなどの端末機器上で動作を可能とする。


関連サイト
東芝ホームページ

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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