「好きは最強」を実現できる、eスポーツ/ロボティクス/ゲーム・アプリに特化した高校「CLARK NEXT Tokyo」が2021年春開校

教室に入ると、10基ものゲーミングチェアと最新のノートパソコンが並び、子どもたちが目を輝かせて画面に集中している様子が目に飛び込んできた。それは壮観な光景だった。


子どもたちが手を置いているマウスとキーボードは小刻みに動いている。プレイしているのは一般に市販されているゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」(LoL)、世界的に最も注目されているゲームタイトルのひとつだ。


プロプレイヤーとして活躍経験もある講師が中心になって、ゲームの解説やキー操作の方法、攻略のポイントなどを話している。この光景が高校の体験授業だと聞けば、多くの人が驚くかもしれない。


しかし、これがテクノロジーの進化とともに生まれた世界的な潮流「eスポーツ」の現実と未来だ。「ゲームが大好き」という子どもたちのエネルギーを肌で感じる空間であり、次世代の教室の様子だ。


「eスポーツ」とはエレクトロニック・スポーツの略称。オンラインゲームを使った世界大会が開かれ、総務省の発表した「eスポーツ産業に関する調査研究報告書」(2017年集計)によれば、世界の市場規模は約700億9千万円、観戦者数は約3億5千万人に達する、巨大な産業となっている。ゲームタイトルはLoLのほかに「ロケットリーグ」、日本でもおなじみの「ウィニングイレブン」「グランツーリスモ」「実況パワフルプロ野球」など多岐に渡る。


「CLARK NEXT Tokyo」がオープンキャンパスを開催

ここはクラーク記念国際高等学校。2021年4月から東京都板橋区に開校する「CLARK NEXT Tokyo」だ。「eスポーツ」「ロボティクス」「ゲーム/アプリ」と、3つの先端テクノロジー分野を学ぶコースが用意されている。2020年8月18日から4日間、オープンキャンパスが実施され、120名以上が特別授業を体験した。これがその様子。

ゲーム/アプリコースの体験授業の様子。保護者が見守る中、オープンキャンパスに参加した中学生たちは自分が普段プレイしているゲームやアプリを作るプロセスを体験する

ロボティクスコースのオープンキャンパスでも、保護者が見守る中、中学生たちがロボットの制作とプログラミングを体験していた。


中学生たち自身がレゴブロックを使ってロボットカーを作成。講師が進行を確認しながら、適宜アドバイスを行なう。


ロボットカーの組立が完了すると、ノートパソコンを使ってプログラミングを体験。プログラムで組んだとおりにロボットカーがコース上を走る楽しさを体験した。



レゴの教育版マインドストームを使って作ったロボットカー。後ろに見えるマットがコース。体験授業では白線に沿ってロボットカーを走らせ、タイムを競うのを目標としている


テクノロジー教育に特化した「CLARK NEXT Tokyo」

クラーク記念国際高等学校(以下、クラーク国際高校)は、北海道を拠点にして、全国で開校している広域通信制高校で、在籍する生徒数は約11,000名と、日本最大級の高校だ。また、通信制高校といっても多くの生徒たちが実際に学校に登校するユニークなスタイルをとっていることでも知られている。
「Boys, Be Ambitious」の言葉で知られるクラーク博士の精神を教育理念とし、1992年に開校した。校長は世界最高齢80歳で3度目のエベレスト登頂達成した冒険家の三浦雄一郎氏がつとめる。

左:クラーク記念国際高等学校の三浦雄一郎氏 右:CLARK NEXT Tokyoの名誉学長 東京大学名誉教授の佐藤知正氏

2021年4月に開校する「CLARK NEXT Tokyo」では名誉学長に東京大学名誉教授の佐藤知正氏が就任する。佐藤教授は「今後求められるのは “科学技術により社会課題を解決し、世の中に普及させ世の中を変える人材”です。大会出場などのチャレンジ活動を基本として、実体験をもとに必要なことを習得する教育を実践。 “科学技術社会実装”の学びを提供します」と語っている。
テクノロジーの進歩は「社会実装」してこそ活かされる、「CLARK NEXT Tokyo」は教育面からそれを支援する。

2021年4月に開講する「CLARK NEXT Tokyo」の外観

「CLARK NEXT Tokyo」のキャンパスは10階建ての新築、各コースの専用ルームが充実していることが特徴のひとつだ。「全フロア、プロ仕様」をうたっている。
例えば「eスポーツ」コースには、プロが参加するeスポーツ大会やイベントが開催できる「eスポーツアリーナ」を完備。ゲーミング環境だけでなく、ネット配信や中継などの設備も揃え、高校史上最高の環境でeスポーツに打ち込むことができる。


「ロボティクス」では、専門的な最新設備としてレーザー加工機、3Dプリンタ、CNC、ボール盤などがある工作室を完備。基礎からロボット作りを学び、将来のロボット工学者やサイエンティストを育成する。



インタビューを通して、先進的な「CLARK NEXT Tokyo」について更に詳しく聞いた。

学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校 クラークネクスト 開校準備室 土屋正義氏


「好き」は最強、「好き」なことを「得意」に変える

編集部

まず「CLARK NEXT Tokyo」(以下、NEXT)の概要から教えてください

土屋氏

キャンパス名でも表現しているとおり、未来につながるテクノロジーに特化して、新しい教育のカタチを作ろう、ということで「本気で好きを貫け。」「好きは、最強。」をスローガンに板橋区で開校します。好奇心や「好き」という感情は原動力です。ゲームであれ、ロボットであれ、本当に「好き」だったら一緒にとことん貫いてみようよ、と。

新しいキャンパスでは、eスポーツ、ロボティクス、ゲーム/アプリと、最先端の3分野にフォーカスして教育に取り組みます。板橋区はロボティクス分野につながりが深く、古くから歴史がある地域です。板橋区立教育科学館には多数のロボティクスが展示され、プログラミング教室やロボット教室も多く開催されています。この地域をベースに新しい教育を進められることがとてもうれしく感じています。

編集部

名誉学長にはロボット業界ではよく知られている東大の佐藤知正名誉教授が就任されるそうですが

土屋氏

はい。佐藤名誉学長には「未来を先取りした教育のアドバイス」をたくさん頂いています。名誉学長も「早く生徒たちとランチをしたり、コミュニケーションがしたい」と意欲的です。「これまでは教科書通りに知識を得るという学び方だったが、これからの学びは体験から入るようになる。手と頭を使って「これは何だろう?」と感じた時にそこから学びがはじまる」とおっしゃられています。

編集部

NEXT はどのような点に特徴がありますか

土屋氏

圧倒的なのはITの設備環境です。従来、先進テクノロジー分野は「秋葉原ITキャンパス」を中心に行ってきました(※編集部注 土屋氏は「秋葉原ITキャンパス」のキャンパス長をつとめた)。秋葉原は日本におけるITの聖地という点でいろいろと恵まれていましたが、NEXTは10階建ての専有ビルでキャンパスの面積が広くなり、更に伸び伸びと学ぶことができるようになりました。
「eスポーツ」環境で言えば、ゲーミングチェアや最新ゲームにも対応できる高性能なゲームPC環境をそろえ、将来的には70台規模で設置する予定です。国内では最強のeスポーツ環境が整い、本格的なイベントも開催できるアリーナを設置します。


「ロボティクス」ではレーザー加工機、3Dプリンタ、CNCやボール盤などを常設したロボット工作室を用意し、ロボットを一から作成できる環境を実現します。
また、NEXTでは佐藤名誉学長のほかにも、ロボティクスで著名な明星大学の名誉教授 飯島純一先生にレギュラー講師として参加していただいたり、eスポーツでは元プロゲーマーやイベント運営に関わる方々に講師陣として参加していただきます。eスポーツ業界で活躍している慶応義塾大学の学生団体「TitanZz」(タイタンズ)からも講師として参加していただく予定で、当校では本物のeスポーツの世界を生徒たちに見せていくことを重視しています。

編集部

NEXTを卒業した生徒たちは将来どのような進路に進むのでしょうか

土屋氏

秋葉原ITキャンパスを事例にとると、コースで特化しているものの、「好き」なことは実は「通過点」であって「自分が本当にやりたいこと」が見えてくるのが高校生の期間でもあります。卒業後は大学に進学する者が多く、テクノロジーに特化していることもあって理工系やロボット工学系の大学進学も視野に入れています。(編集部注:クラーク国際高校の大学・短大進学率はすべてのコースを通じて57~59%となっている。専用コースの学科だけでなく、高校で学習する一般教科の授業も多くカリキュラムに組まれている)


eスポーツ「学校でゲームばかりやっていて大丈夫なのか?」

編集部

eスポーツコースについてお聞きします。今日のオープンキャンパスではどのような体験授業が行われたのでしょうか

成田氏

今日は中学生の皆さんに授業内でも行うゲーム「LoL」のチュートリアルを体験していただきました。eスポーツは様々なオンラインゲームを競技化したものです。

学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校 業務推進部 入試広報課 課長 成田康介氏

元プロプレイヤーで、現在はLoLやeスポーツの講師であるYukiさんから「なぜ自分たちがeスポーツをしているのか」「真剣に取り組む意味」なども説明してもらいました。(※編集部注:Yuki氏は秋葉原ITキャンパスの講師で、来年度はNEXTキャンパスで講師をつとめる)ゲーム好きの中学生たちばかりなので、目をキラキラさせて聞いていました。
また、中学生たちが体験している最中に保護者の方向けにeスポーツとは何か、ビジネスや産業としてどのように社会進出しているのかなどの説明をしました。

体験の中学生たちがゲームに熱中する中、奥では保護者を対象に「eスポーツ」についての説明会が行われた

編集部

保護者からは「学校でゲームばかりやっていて大丈夫なのか?」という質問がありませんか

成田氏

もちろん、その種の質問は多いですね。NEXTのキャンパスにはゲームに最高の環境、プロが羨むような環境があります。万が一、今、自宅に籠もってゲームばかりをしている生徒がいるとしたら「学校に最強のゲーム環境があるのに、どうして学校でやらないのか」「学校でやった方が伸びるよ」と言いたいです。
学校に来れば、チームでプレイするLoLの仲間たちがいる。コーチがゲームの技術だけでなく、チームプレイのコミュニケーション、チカラを合わせて行う組織力など、上達の道を真剣に教えてくれる。ただ「ゲームが好き」「ゲームに夢中」という生徒が、結果的にeスポーツを通じて、学校に毎日登校して、仲間と友に切磋琢磨して大会にチャレンジし、勝敗に関わらず、人間的に成長していくことが私たちの目指す教育のひとつです。「ゲームが好きなのに辞めさせる」というのではなく、「好き」をとことんやることで成長していく、という選択肢があることを提案したいと感じています。


私たち教育関係者は、生徒本人が今まで経験したことがないような「真剣さ」や「熱意」をeスポーツで体験できるような土壌を用意して提供してあげることが重要だと考えています。


「eスポーツ」とはゲームを通じた人間育成

「eスポーツ」はテクノロジーの発達によって誕生した新しいスポーツであり、新しいビジネスでもある。海外ではたくさんのゲームタイトルにプロリーグが生まれ、一攫千金を達成したプロゲーマーやプロプレイヤーたちが次々に誕生している。
eスポーツを教育に取り入れる学校も増えている。以前は「ゲームばかりして勉強をしない」「ゲームが引きこもりの原因になっている」など、ゲームは教育現場でもマイナスとして捉えられる一面も多かったが、今は明らかに異なる。人とのコミュニケーションが苦手だったり、自分を表現することが難しいと感じる子どもたちを含めて、多くの生徒たちがeスポーツを通じて、チームプレイやコミュニケーションの大切さや力を合わせて取り組む楽しさを学んでいる。その原動力となっているのが、「ゲームが好き」という純粋な気持ちだ。

ビジネスや産業・経済、教育だけではなく、eスポーツは社会全体に影響を与えつつある。例えば、兵庫県にはシニア向けのeスポーツ施設ができ、高齢者の人たちが集まるレクリエーションの場やコミュニティになるとともに、eスポーツを指導するシニア人材の育成にも期待が寄せられている。

編集部

eスポーツコースでは、生徒たちはプロのプレイヤー(プロゲーマー)を目指すのでしょうか

土屋氏

「eスポーツのプロプレイヤーになりたい」という生徒や「プロプレイヤーにしたい」という親御さんがいれば、もちろん喜んで歓迎します。ただ「一緒に本気でやりましょう」とお伝えしています。

成田氏

クラーク国際高校でもゲームのプレイや上達の方法を教えるだけでなく、大会やイベントの運営も教えています。サッカーも最初はボールを蹴る遊びだったものが、競技が生まれてスポーツになり、今ではプロの選手だけでなく、マネージャー、コーチや指導者、学校・教育、競技やイベント、大会の企画や運営など、サッカーに関わる多くの人たちで支えられています。それと同じことが今、eスポーツで起ころうとしています。


小学生でもシニアでも、健常者でも障がいを持つ人であっても、都会でも地方であっても、オンライン環境さえあればどこにいてもできるeスポーツは、大きく拡がって、社会が豊かになる選択肢のひとつに成長しようとしています。一方で、現状ではまだそれを担う人が圧倒的に足りないという一面もあり、eスポーツを通じて社会に役立つ人材を育成することも学校教育に求められている、と感じています。
eスポーツはオリンピック競技のひとつとして検討されているという話もあります。オリンピック公式競技になったときにそこに日本人選手が出場している、将来のオリンピック選手を育てる可能性に恵まれていることにワクワクしています。




海外ではプロゲーマーの中には膨大な年収を得て一攫千金のストーリーも次々に生まれているが、eスポーツの世界はプレイヤーだけでは決して成り立たない。例えば、eスポーツのイベントを企画・立案、会場の設置・運営、ネットワーク設備や番組配信、実況やMC、広報や宣伝など、eスポーツを取り巻く環境にはプレイヤー以外にも多くの仕事があるのだ。

土屋氏

生徒は将来、プロゲーマーを目指すのか? と聞かれれば「そうとは限りません」。もちろん、eスポーツコースの多くの生徒たちはゲームが好きだから入学します。
しかし現在、eスポーツコースや、大学のeスポーツサークルに所属する学生たちは、ゲーマーとして参加するだけでなく、大会やイベントの企画や運営も行うのが実態です。NEXTの生徒たちも、eスポーツのイベント開催や運営に関わる業務について学び、自己研鑽します。ここで学んだことは、社会に出てもイベントや広報、広告・宣伝、プレゼンテーション能力など、多くの現場で役立つに違いないと感じています。
eスポーツを通じて、イベント運営に興味を感じた生徒、ポスターやチラシ制作などクリエイターになりたいと感じた生徒、放送やメディア系、MCの仕事に就きたいなど、NEXT在学中に生徒たちが興味を持った分野で、個々の力を更に伸ばしてあげられる大学や専門の進路を紹介したい、と思っています。

編集部

なるほど、話を聞いているだけでわくわくしてきますね。大会は生徒たちにとって目標にもなりますね

土屋氏

「好き」が理由で集まっている生徒たちなので、毎日の授業だけでも楽しいとは思いますが、やはり小さくても目標の積み重ねが生徒たちにとって励みや成長につながります。そのひとつが大会への出場と好成績を収めることです。大会では勝つことはもちろん、負けても成長につながります。「次は勝ちたい」と思うことで、チームワークや団結力、コミュニケーションなど、勝つために必要なことを学び、実践していこうという気持ちが生まれ、人間形成につながります。


eスポーツの高校生大会

例えば、eスポーツでは、「実況パワフルプロ野球」でクラーク国際高校の全国大会が9月7日からはじまる。各キャンパス対抗となっていて、代表の生徒たちが全国クラーク1位を目指して戦う。


高校生を対象にした一般的な大会では「全国高校eスポーツ選手権」(主催/毎日新聞社、一般社団法人 全国高等学校eスポーツ連盟)や「STAGE:0(ステージゼロ)」(主催/テレビ東京、電通)等が知られている。

全国高校eスポーツ選手権」は日本在住の高校生を対象に、ゲームタイトル「リーグ・オブ・レジェンド」(5人~6人)と「ロケットリーグ」(3人~4人)部門でチームエントリー、優勝を目指してチームプレイで対戦する。
昨年は、クラーク国際高校からエントリーしたチームが準優勝に輝いた。今年の目標はもちろん優勝であり、将来的には世界大会へのエントリーも目標にしている。


「ロボットが好き」からはじまり、ロボットを社会実装できる生徒を育成

編集部

次はロボティクスコースについてお聞きします。オープンキャンパスではどのような体験授業が行われましたか

五十嵐氏

今日の体験ではロボットの組立てから始めました。「今回は簡単なプラモデルを作る感覚で、レゴのロボットカーを作り、最も親しみやすいブロック・プログラミングを体験していただきました。NEXTの授業では、ブロックプログラミングに慣れたらLabviewやPythonなど本格的なプログラム言語など、それぞれの生徒のスキルに合わせて、段階を踏みながら学習していき、成功体験を積み上げていきたいと思っています。

学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校 クラークネクスト 開校準備室 五十嵐俊介氏



体験した中学生の保護者からは「他の学校でプログラミング中心の授業を体験したが、ここの体験授業はロボットの組み立てやプログラミングして実際にロボットが動く様子が体験できて、本人はとても楽しかったようだ」という声が寄せられた。
プログラミングといってもゲームやエンタメ、生活に役立つアプリ、ビジネス、など様々な種類がある。「プログラミングで自分の思った通りにロボットが動いたときに”楽しい”と感じる人は、ロボティクスコースに合っている」と五十嵐先生は語る。

五十嵐氏

佐藤名誉学長はいつも「”ゲームづくり”と”ロボティクス”は大きく違う」とおっしゃっています。どちらもプログラミングがベースとなっているものの、個々に異なるハードウェアを持つロボットでは、プログラムした全くそのとおりに動いてくれるわけではなく、ロボットの実機内でいろいろな要素の影響を受けます。だからこそ、ハードウェアとソフトウェアの両方を勉強することが重要です。


ロボット制御をカリキュラムに取り入れる学校は多いものの、NEXTではプログラムをロボットに実装した後もハードウェアに合わせて繰り返しソフトウェアの微修正などを行い、チューニングしていく、バランスの重要さを生徒たちは学びます。それを高校時代に学んでこそ社会で実践的なロボットを開発することができる、と考えるからです。



以前、ロボスタ編集部がクラーク国際高校を取材したとき、レゴを使った自律型ロボットによる国際的なロボットコンテスト「WRO」(World Robot Olympiad)の世界大会に、秋葉原ITキャンパスからエントリーしたチーム名「ラムネ部」の2人が進出したことを記事に書いた。クラーク国際高校にはロボットとプログラミングを通じて大会に出場し、自己研鑽する土壌が既にある。

WROのFootball(ロボット・サッカー)競技の様子(写真提供:クラーク記念国際高等学校)

五十嵐氏

クラーク国際高校としては、WROの世界大会のほか、ロボカップ(ジュニア大会)や関東大会にも出場した経験があります。ロボット競技の大会を通じて、自分たちが作った作品が活躍し、評価を受けることで生徒たちは大きく成長していくと感じています。コーチとしては次の目標は世界大会で入賞すること、世界で通用するロボティクスのスキルを持った生徒たちの育成を目指しています。

 

きっかけは「ガンダム」や「ラジコン」で十分

社会で活躍するサイエンティストの多くは、ロボティクスに関わるきっかけになったのは、ガンプラやラジコン、あるいはアニメや映画の中で活躍するロボットに憧れたことを理由にあげている。きっかけは「好き」からはじまり、それに熱中する中で自分の得意に出会えたのだ。

五十嵐氏

ロボティクスコースの生徒は、ロボティクスが好きで機械工学部系や、プログラマーやデータサイエンティストを目指して情報工学部計などの大学に進学するケースが多く、進学した先には社会に出て活躍してくれると思っています。「好き」なことをきっかけに、学校内での活動はもちろん、大会やイベントなど学校外の活動にも注力することでも視野が拡がって、将来の展望や選択肢につながると感じています。

土屋氏

学校についてはいろいろな意見があり、閉ざされた空間になりがちです。しかし、地元の小学生や中学生がNEXTに来て、ロボット制作やeスポーツを体験するとか、NEXTの生徒たちがキャンパスで地域の大会やイベントを企画・開催し、周辺の子どもたちがエントリーするなど、NEXTは地域に開かれたキャンパスを目指します。もちろん、NEXTの生徒が小中学校へ行って「好き」を伸ばせる楽しさを教えてもいいでしょう。学校と地域がお互いに共生していく社会を実現したいと考えています。


9月以降もオープンキャンパスや説明会を実施

クラーク国際高校では「CLARK NEXT Tokyo」についてのオープンキャンパスや説明会を9月20日以降に予定している。

申込みページ: https://www.clark.ed.jp/clark/contact/event1.php?type=form&campus=nexttokyo



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