「マルチタスク車両」に遠隔相談システムを搭載、市役所のオンライン相談窓口に MONETが「いわき版MaaS推進事業」に参画

MONET Technologies株式会社は、福島県のいわき市が実施する「いわき版MaaS推進事業」の行政MaaSプロジェクトに協力することを2021年1月19日に発表した。

同事業は、ポストコロナ時代に対応した新しい移動サービスや利便性の高い交通手段の提供を目指すとともに、地域経済の活性化を図るため、交通事業者や地域の事業者などが連携し、同市の地域特性に応じた次世代交通システムの構築に向けた取り組みを推進するものだ。2020年11月4日に、同社と同市、および福島県タクシー協会いわき支部の3者で連携協定を締結している。



行政MaaSプロジェクトの概要

2021年1月23日~3月31日の間、同社が開発した「マルチタスク車両」などを活用してオンラインで相談業務と、総合防災訓練において災害時の「マルチタスク車両」の活用を想定した実証を行う。



実施内容
(1) 同社の「マルチタスク車両」に遠隔相談システムを搭載し、遠隔地からオンラインで相談業務などを行う。市民は駐車している車両の中で、設置された端末(モニター)を通して市役所内にいる各課の担当職員などにオンラインで相談することができる。
(2) 同市が1月23日に実施する「令和2年度第2回いわき市総合防災訓練」において、災害時の「マルチタスク車両」の活用を想定した実証を行う。
(3) 同取り組みを通して、将来のスマートシティなどの取り組みにつなべるべく、市民のニーズなどの把握や、車両を活用して提供できる行政サービスの調査・分析を行う。

オンライン相談のイメージ


使用車両

車内のレイアウトを変更してさまざまな用途で活用できる「マルチタスク車両」1台
(ベース車両:トヨタ・ハイエース グランドキャビン)


主な活用業務
・行政手続相談・税務相談・労働相談(ふるさと再生課)
・福祉相談(保健福祉課・地区保健福祉センター)
・栄養等相談(保健所地域保健課)
・聴覚障がい者の遠隔手話相談(障がい福祉課)
・母子健康相談(子ども家庭課)
・特定保健指導(健康づくり推進課)
・総合防災訓練(危機管理課)

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ロボスタ編集部

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