お会計や決済もNECの顔認証でOK　浜名湖エリアの15施設で「海の湖」顔認証決済実証事業　非接触で安心・安全な決済を検証

日本電気株式会社(NEC)は、静岡が2021年3月12日から開始する「海の湖」顔認証決済実証事業向けに、世界No.1の認証精度を誇る顔認証技術を活用した非接触で安心・安全な顔認証決済システムを提供することを発表した。同社は、これにより、静岡県の「観光デジタル情報プラットフォーム」への決済利用データの連携・蓄積を実現すると述べている。
(※冒頭の画像：NEC公式ホームページ「顔認証」詳細頁より引用)

「海の湖」顔認証決済実証事業とは

今回、静岡県が実施する「海の湖」顔認証決済実証事業では、顔認証データを１つの共通IDとして利用し、浜名湖エリアの宿泊施設や飲食店、観光施設などの15カ所にて顔認証決済が可能になる。顔認証決済を利用する消費者は、事前にスマートフォン専用の顔登録サイトに顔のデータやクレジットカード情報などの利用者情報を専用登録サイトに登録。

商品の購入やサービス利用の際、店舗に設置された専用のタブレット端末で顔認証を行い、顔情報に紐づくクレジットカード情報にて支払いが完了する。顔認証を用いることで、利用者はカードやスマートフォン等の端末の提示をすることなくスピーディーに支払いができ利便性も向上。また、利用者固有の顔のデータをもとに照合し認証するため、なりすましが困難でセキュリティ面でも安心して利用できるほか、金銭の受け渡しがなくなり新型コロナウイルスの感染リスクの軽減も図ることが可能となる。

■実施概要

▼ 参加施設の実証内容

生体認証「Bio-IDiom」の顔認証システム

この実証事業における顔認証システムは、同社の生体認証「Bio-IDiom」(顔や虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など同社生体認証の総称)の中核技術である、世界No.1の認証精度を誇る顔認証技術を用いている。なお、同実証実験では、ベリトランス株式会社のクレジットカード決済サービスを利用しており、同サービスでは、クレジットカード決済サービスのほか、顔認証登録で生成されるユーザIDとクレジットカード情報を紐付けて登録することで、ユーザIDのみで決済を可能とする「ワンクリック継続課金」機能の提供が可能だ。
また、同社は、スマートシティ向けの基盤ソフトウェア「FIWARE(ファイウェア:次世代インターネット基盤ソフトウェア)」を利用した静岡県の「観光デジタル情報プラットフォーム」に対しても、同実証事業期間中の顔認証決済で得られる旅行者の属性情報(年代・性別)や決済情報などを匿名化した上でデータ連携・蓄積を行うことになっている。

■【動画】生体認証 Bio-IDiom　便利で安心＝暮らしを快適に [NEC公式]

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