高度なGPU処理ユニットとセンサー類を搭載 ヴイストンの大型台車ロボット「メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版」発売 

ヴイストン株式会社は、研究開発用台車ロボットの新機種として、NVIDIA Jetson AGX Xavier開発者キットと各種のセンサー類をあらかじめ搭載した高機能モデル「メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier(エグゼビア)搭載版」の販売を開始したことを2021年3月15日に発表した。

同社より販売中の研究開発用台車ロボットシリーズは、大型・高耐荷重の筐体、汎用性の高いArduino互換の制御基板、用途に合わせた車体仕様、様々な要求に応える豊富なオプションなどの優れた特徴を備えており、多様化・高度化を続ける自律制御、自動搬送分野における最先端の研究・開発を支えるプラットフォームとして、多くの支持を得ている。

今回発売する「メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版」は、同社製の研究開発用台車ロボットであるメガローバーVer2.1に、NVIDIA Jetson AGX Xavier開発者キットとデプスカメラオプション、LRFオプション(前)、非常停止スイッチオプションを搭載した高機能モデルだ。
同社では、同製品群の発売によって、研究開発用台車ロボットのプラットフォームとしての価値をいっそう高めると共に、様々な導入現場での課題解決やパフォーマンス向上に積極的に貢献して行くと述べている。



「メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版」の主な特徴

Jetson AGX Xavierには512 コアのNVIDIA Volta GPUが搭載されており、各種のカメラやセンサーデバイスから入力された情報を高度に処理することが可能。
NVIDIA社にて用意されたソフトウェアライブラリもそのまま使用できるため、いわゆるAI処理などに基づく高度で現代的な自律制御プログラムを、研究開発用台車ロボットの本体内で実行できる。また、メガローバーVer2.1以外の研究開発用台車ロボットにもNVIDIA Jetson AGX Xavierが搭載できる有償オプション「Jetson AGX Xavierオプション」も合わせて発売予定だ。同オプションにより、メカナムローバーVer2.1やメガローバーF120など、ユーザー個別のニーズに合わせた様々な仕様の機体において、強力なGPU処理能力を活用できるようになる。


NVIDIA Jetson AGX Xavier開発者キットを搭載

メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版、およびJetson AGX Xavierオプションに採用されているNVIDIA Jetson AGX Xavier開発者キットは、512コア NVIDIA Volta GPU、8コア ARM® v8.2 64ビットCPU、32GBのLPDDR4メモリー、32GBのeMMCストレージを搭載し、最大で32TOPSの演算能力を発揮する。
Jetson AGX Xavierによって実現される高いレベルのエッジコンピューティングパフォーマンスは、「ROS PCオプション」など通常のPCでは負荷が大きすぎる処理に対する新たな解決策となる。また専用のWi-Fiアンテナも搭載しており、外部機器と高度に連携するシステムを構築することも可能だ。

Jetson AGX Xavierオプションと拡張機器用電源基板VS-WRC054



NVIDIA社のソフトウェアライブラリが活用可能

メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版は、電源等の配線と取り付けのみを行った状態にて出荷される。Ubuntu環境構築を含めて同社ではセットアップ等を行わない、純粋なJetson AGX Xavier開発者キットとして提供するため、ユーザー側で自由度の高い実装・開発が可能。NVIDIA社によって用意されたJetson AGX Xavier用のソフトウェアライブラリもそのまま活用できる。なお同社では、Jetson AGX XavierにUbuntu18.04環境を構築した上でROS Melodicをセットアップし、弊社製研究開発用台車ロボット用に提供しているROSサンプルプログラムを用いて動作を確認している。


研究開発に適したセンサー類を搭載

メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版には、メガローバーVer2.1を基本筐体として以下のオプションパーツを搭載。豊富なセンサー、周辺機器を当初より搭載しており、様々な研究・開発用途において活用することができる。


他の研究開発用台車ロボットシリーズにも搭載可能

Jetson AGX Xavierオプションは、弊社製研究開発用台車ロボットの下記モデルに搭載が可能。メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版ほどの高機能が不要である、メカナムホイール駆動が必要であるなど、研究・開発を行う現場のニーズに合わせた機体に搭載することで、高いGPU処理能力を様々な用途で効果的に活用することが可能となる。

【Jetson AGX Xavierオプション対応機種】
メガローバーVer2.1、 メガローバーVer2.1 フルカスタム版、 メカナムローバーVer2.1、 4WDSローバーVer2.1、 メガローバーF120、 メカナムローバーG120
(※同オプションには、駆動のため拡張機器用電源基板VS-WRC054の搭載が必須となる。)

■メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版 構成図

▼メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版 本体仕様

サイズ W353×D455×H434 (mm)
本体重量 約17.1kg
積載重量 約40kg
本体材質 アルミニウム
バッテリー 12Vシール鉛バッテリー 312Wh
駆動方式 二輪駆動、後部キャスター×1
タイヤ直径 152mm
モーター DCモーター 40W×2
回転検出 エンコーダー
最高速度(実測値) 1.4m/s
制御基板 VS-WRC051
付属品 充電器、無線操縦セット
搭載済みオプション Jetson AGX Xavierオプション
拡張機器用電源基板VS-WRC054、LRFオプション(前)、デプスカメラオプション(カメラステーオプションを含む)、非常停止スイッチオプション
備考 同製品は屋内専用です。屋外での使用は想定しておりません。また、製品の仕様は予告なく変更となる場合があります。

▼価格と販売について

価格(消費税込) ・メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版:773,300円(オプション類を全て含んだセット価格)
・Jetson AGX Xavierオプション1式:165,000円(研究開発用台車ロボットへの有償オプション搭載時は同製品を購入)
・拡張機器用電源基板 VS-WRC054:36,300円(Jetson AGX Xavierオプションを搭載する際に、台車ロボット本体のバッテリーから電源を供給する注文時有償オプション。Jetson AGX Xavierオプション搭載時には必須となる。)
販売 同社公式Webショップでの注文受付
・「メガローバーVer2.1 Jetson AGX Xavier搭載版」は受注生産品
・「Jetson AGX Xavierオプション」は同社製研究開発用台車ロボットの本体を購入時の有償オプションであるため、対応機種の所有者が同オプションの購入を希望する場合は、別途同社まで問い合わせする必要がある。


関連サイト
ヴイストン株式会社

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ編集部
ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

PR

連載・コラム