三和交通株式会社は2026年2月4日(水)より「新・ロボットのタクシー」を同社本社営業所(横浜市港北区)にて展示する。JPNタクシーの廃材を使用し、タクシー会社がエンターテインメント目的で制作・展示する人型ロボットタクシーとしては世界初の取り組みとなる。
初代ロボットの役目終了と新たな挑戦
「ロボットのタクシー」は2017年のエイプリルフール企画として制作・公開され、クラウンセダンの廃材を使用したユニークな外観とコンセプトにより、SNSでの自然発生的な拡散や一般ユーザーによる投稿の広がり、テレビ番組での紹介など、多くの反響を得た。
完成したロボットは、まず三和交通株式会社本社営業所に設置し、その後三和交通多摩株式会社本社営業所へ移設された。各営業所での展示期間中には、来所した顧客や地域の人々から「思わず足を止めてしまった」「面白い事をやっているね」「子どもが喜んでいた」など、多くの好意的な声が寄せられた。
単なる展示物にとどまらず、営業所を訪れるきっかけや、タクシーという存在を身近に感じてもらうコミュニケーションツールとしても、一定の役割を果たしたという。
一方で、展示・保管・移動を重ねる中で、構造材の劣化や安全面での課題が顕在化し、初代ロボットはその役目を終える判断に至った。
約2年の制作期間を経て完成
新・ロボットのタクシーは、2024年4月のエイプリルフール企画に向けて制作構想を開始した。制作過程では、完成度および安全面の観点から再検討を重ね、初期段階で組み上げていた構造を一度解体し、設計そのものを見直す判断を行った。
その上で、「新・ロボットのタクシー」制作を正式に告知するエイプリルフール企画として発表。以降は、頭部については初代ロボットの素材・意匠を受け継ぎつつ改良を加え、その他の部位については、構造・素材選定・世界観設計を再構築し、約2年の制作期間を経て現在の形に至った。
今回のロボットは、JPNタクシーの廃材をメイン素材として使用。実際にタクシーとして街を走っていた車両のパーツを再構築し、役目を終えた車両に新たな価値と物語を与える形で、新たな「ロボット」として生まれ変わらせた。
コンセプトは「人類防衛型ロボット」
本ロボットは、特設LP上で「人類防衛型ロボット」というコンセプトで展開している。なぜタクシー会社がロボットを作るのか、何から人類を守るのか、そもそも守れるのか、その答えは特設LPで確認できる。
なお、本企画は実用性や製品化を目的としたものではなく、あくまでエンターテインメント企画である。タクシー会社としての「遊び心」と「ものづくりへの本気」を掛け合わせた取り組みとなっている。
「廃材×遊び×タクシー」という挑戦
三和交通では、これまでもタクシーを使ったユニークな企画、交通業界の枠にとらわれない発信、「安全・信頼」を土台にした挑戦を継続して行ってきた。本企画もその一環として、「廃材を、ただ捨てずに話題へ変える」という新しい価値創出の形を提示している。