日本テレビ×ソニーBSC 特定の出演者のみを認識して映像をAIが自動編集「映像自動切り出しシステム」の実証実験を実施

ソニービジネスソリューション株式会社は日本テレビ放送網株式会社(日本テレビ)と、ソニーのAI技術を活用することで、特定の出演者のみを切り出した映像を自動的に作成する「映像自動切り出しシステム」の実証実験を共同で実施した。なお、同実証実験は、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社の技術協力のもと行われた。

働き方改革や、新型コロナウイルス感染症対策のためにも、放送現場では運用のさらなる効率化や省人化が求められている。同実証実験では、高い専門性が必要となるカメラマンの業務をAI技術で補うことで、より効率的な番組制作を支援するとともに、予算や人員の都合で対応が難しかった番組においても制作の自由度が広がる。さらに、人によるカメラワークでは不可能だった、新しい映像表現の可能性についても検証していく予定だ。

中央の操作用画面に切り出された多彩なカットを表示

なお、同実証実験で使用された技術の商品化およびサービス展開については検討中となっている。


「映像自動切り出しシステム」とは

「映像自動切り出しシステム」は、4Kカメラで撮影した映像から出演者の顔を認識し、骨格推定、人物認識、最適画角推定などのソニーのAI技術を活用することで、任意の画角のHD映像を自動的に切り出すシステムだ。
専用のソフトウェアで制御し、タッチパネルモニターに表示された切り出し映像の中から使いたい映像をタップすることで、出力する映像を選択したり、切り出された映像の倍率を変更したりすることが可能。また、単独の出演者を切り出す「ワンショット」、複数人を同じ画角内で切り出す「グループショット」、ワンショットの組み合わせで構成する4画面などの「合成画面」など、ライブ用、編集用を問わず、番組制作に必要な豊富なバリエーションの切り出しもできる。ひとつの4K映像から複数の切り出し映像を同時に作成することも可能だ。4Kカメラのカメラワークが不要となるため、番組制作の効率化に貢献する。

システム構成(イメージ)

同システムは、ソニーのAI技術と日本テレビの番組制作ノウハウを組み合わせ、2019年5月から共同で開発を進めてきた。また、2021年2月には、日テレジータス内の番組である「徳光和夫の週刊ジャイアンツ」の収録で同システムの性能検証を行っている。検証では、撮影機材の削減と最小限の人数でのオペレーションが実現でき、番組制作の効率化および撮影環境における人員の密集回避にも貢献することが見込まれた。

■主な利用機材
・XDCAMメモリーカムコーダー『PXW-Z280』
・コンパクトライブスイッチャー『MCX-500』
・30型4K有機ELマスターモニター『BVM-X300』
・映像自動切り出しソフトウェア
ソニー製品サイト 映像制作機材情報:
https://www.sony.jp/professional/c_c/
ソニービジネスソリューション 業種別ソリューション 放送:
http://www.sonybsc.com/sbsc/solution/broadcasting.html

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ロボスタ編集部

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